家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

一日一本

 いざ、ミッション開始。

 面倒なのは、既存の壁やら梁やらと取り合いがある柱。柱一本、確か20kg程だったろうか。長さは3.6m強。これを振り回して既存箇所に照らし合わせながら、とすれば加工精度は上がるがしんどそう。どこか傷付けそうだし。なので、取り合い箇所の採寸をしてこれを柱にけがく。今まで何回かしている事だが相変わらず緊張する。

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 が、今回は特段のミスは無く。いや、正しくは、ミスはあったが見えない所で助かった、だ。勝手口側上部の丸梁との取り合い。ここは丸いだけに正確な採寸が出来ず、ある程度の見越しで柱や丸梁を刻んだが、案の定それなりの隙間が。下からは見えないので可とした。

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 それにしても、単独施主施工だとキツイと思わせられたのは柱を建てる時。

 既存取り合い柱の固定には一部に釘を用いた。固定のしようが無かった為でかえって楽だった。釘は壁内になる箇所に打ったので見えないし。

 問題は独立柱。二階床梁にホゾを差し込み、束石に乗って突っ張っているだけの固定。なので、ホゾも床梁と束石間の寸法も緩いとグラグラ柱になってしまう。両方キツキツを目指す。

 重たい柱の木元側を持って上方彼方の床梁ホゾ穴を目指し、下からは見えない柱先のホゾを差し込む、それも斜めから。下から上げても入らない。ならばと脚立に昇る。ホゾを見ながら柱を差し込む為に引き上げながら、って引き上げられない。

 

 どうしたものか、と悩んで出た方法。ベニヤを束石近くの高さに積み重ねそこに柱元を置き、両手で柱を動かしながらホゾ位置を感覚で探す。ここだ、という所でベニヤと柱元に挟んでおいたバールを右足で操作。テコの原理で柱を押し上げる。独りで無事に柱を建てられた。自分を褒めてあげたい。

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 そんなこんなで、五本建てるのに五人工を要した。

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 一番時間が掛かったのは鉋かけ。この次は順に、既存取り合い柱の加工、高所での見上げながらやる床梁ホゾ穴刻み、同じく高所での既存丸梁の柱取り合い面の平面削り、独立柱建て、低所と高所での墨出し、独立柱のホゾ刻み、その他幾つか。

 新築では無い、又は大した事がないけども改修ならでは、という工程が多い。新築在来大壁仕様住宅工期がアホ程早く、重要文化財等の修繕工期がアホ程長い、という事を凄く理解できるようになる。極端だけど。

 

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