家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

子孫の為の踏み石設置方法

 トイレ廻りの束石設置が終わり柱建てへ。と目論んでいたが、玄関廻りの踏み石や礎石の石工事をやる事に変更。この作業は汚れるし粉塵は舞うしで、今の内にやる方が良しと判断。

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 勝手口側の礎石は何ら難しくない。奥玄関の上がり框直下の不要分の礎石を再利用。墨打って、既存土間コンクリートを切って、穴掘って、モルタルを部分的に入れて、水平取って、はい完了。

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 問題は奥玄関の踏み石。踏み石底面は凸凹。踏み石と玄関床石の隙間は適度に開ける。重たい踏み石をチェンブロックで設置した後、微調整を行う事はほぼ不可能。それに、チェンブロックを使うという事はスリングベルトが巻かれたままで埋め込む事になる。

 

 さて、どうしたものか。石工さんが使うトングのような道具がある。挟むものの重量が挟む力となる吊り具。これは石の側面から挟むので一発解決。これと同じ理屈である、木用のリフティングトングというものがあり、お父さんは使っている。二人で運ぶのが大変な木でも一人で可能となる、費用対効果が非常に高い道具。しかし、石用トングを買うのはさすがに出来ない。悩みに悩んだもののどうしようもない。やるしかない。

f:id:kaokudensyou:20151208182117j:plain←我が家のリフティングトング

 

 底面の凸凹への対応は可能な限り現物合わせをして土を掘り、後はモルタルに頼る事にした。ここで迷ったのは将来の改修の事。

 モルタルで接着されてしまうと、子孫が移動させる際に難儀になるんじゃかろうか、と。この家の建築主も施工者も、まさか踏み石を移動させる事になろうとは考えもしなかったと思う。何世代かの後にまたもや大改修を行い移動の必要が生じても何ら不思議はない。

 この事を想定すると、モルタルを使わないで水平に設置する為に、ビシャンという道具で踏み石の底面を平らにしておく事も考えてみた。しかし、さすがにそれは辛い。そこで思いついたのが、穴に充填したモルタルと踏み石の接地面に砂をふりかけるという事。我ながら名案、これで行こう。

 

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