家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

本物の「川砂」

 セメントを扱った事で砂購入に動き出す。砂は、セメントにだけでなく土壁材としても買う必要はとっくに承知。ただ、まだ先だと考えていた事と、業者から買う必要があるから腰が重かったのだ。お父さんは、業者等のカネが絡むような人との接触がどんどん億劫になってきた。こちらの心情を平気に蔑ろにされる事にもう辟易しているのかな。そういう人達と接するよりも、花木を愛でる方に流れそう。歳がいったのだろうかなぁ。

 そうは言っても、ホームセンター等で砂を買うのは割高だ。致し方が無い、という事で購入業者は選定していた。

 

 ホームセンター砂が割高とか、他人の欲にあてられて辟易だとか以外にも、腰が重たかった理由に「砂の種類」について引っ掛かっていた事もある。若かったお父さんの目や耳に入ってきていた話。本物の「川砂」なんてものはもう無い、と。

 

 この川砂、採取地が必然的に限定される。砂を採取しても法的に許可されている川だけだ。こうなると、需要と供給が折り合わない地域が出てくる。西日本では、採取可能な川砂量は多くないらしい。この事から偽物の川砂というものが流通している、との事。

 施主は直接砂を買わない。施工業者が赤の他人である施主に代わって建材業者から砂を買う。全部の、とは思いたくないが施工業者によっては、川だろうが山だろうが関係無し。建材業者が「川」と言うからそれで良し、だ。ま、そんなもんだ、とお父さん含めての施工業者同士で実しやかに話されていた。

 実際に、バブル景気真っ最中か弾けてからか報道されていたような気がする。その後も、地震で倒壊したコンクリート建造物と倒壊しなかったそれとの差の一因が砂種、というものもあったように記憶している。

 

 まぁ、事実だろう。何せあの建築業界だから。日本人の国民性とか関係ない。客に審判されない業種業界ってのは、似たり寄ったりだと確信している。しかも、砂。あぁ、未知の世界。

 

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