家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

初めての基礎工事

 踏み石を移動させただけでは柱は建てられない。束石がいる。束石予定地には、上がり框直下の礎石が邪魔になる。柱建てにはまだまだ到達しない。

 

 上がり框の一部は既存位置のまま。これに伴い一部礎石も既存位置のまま。よって、礎石を切断の上で移動。これは思っていたよりも容易。礎石が厚くなく太くなくだったので、グラインダーの切断も人力移動も粛々と行えた。

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 次、束石の埋設場所の墨出し。ここらの柱位置の南北方向は二階床梁基準。柱の頭は二階床梁の芯に来るように建てる。なので、二階床梁から下振り。こういう所、レーザーは役に立たん。

 位置が決まったら穴掘り。家の中で穴掘り。何だか変な感じ。家の中でテントを張るような。って違うか。

 ちなみに、二人の産まれる前に行った以前の施主施工では、家の中で寝袋生活をしていた。数ヶ月単位で。これ程の長期間の所為なのか、お父さんは結構悪くなくて慣れた。家の中で穴掘りの方が変な感じがする。施工中でも別棟である門屋にて布団で寝られる、とは何とも恵まれた環境。

 

 さて、束石集めをする。柱が建てられるような平らな面を持つそこそこの大きさの石。丸かったり変わった形の庭石には適した石は多くある。束石に適していそうな物は存外ない。ならばと、お父さんが作った北側傾斜地の簡易階段を破壊。浄化槽保守管理業者の方の動線になっている所で避けたかったがやむなし。使っていた石を持ってくる。なかなかの一作業。

 

 ようやく束石設置工程。そこで、束石の底にモルタルを入れるかどうかで迷う。要らないような気がする。家屋の荷重は大してかからないだろうし。という事で栗石っぽいような石だけ適当に踏んづけて敷き、最初の束石は設置。

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 次の束石は既存束石の移動。そこで、底にモルタルを発見。昭和20年代でも束石底に捨てモルタルを打っていたのか。

 捨てモルタルを打ち始める以前は、栗石敷いて転圧だけでやってたはず。何故モルタルを打ったのだろうか。イマイチ分かっていない。コンクリート建造物が地震で壊れる事例がまだ無かった頃、コンクリート神話があったと聞いた事がある。コンクリートで造られたものは丈夫で壊れない、と思われていたとの事。その神話による無駄な施工だったりして。

 

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