家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

謎多き職人とお母さん

 キッチン新設壁の骨組みとなる木材加工にて、鉋の出番が十分あった。

 

 今までもこの時も、解体材を流用。巷の普通の作業員による普通の改修現場なら、これらはお金を掛けて焼却処分されるんだろうなぁ。我が家のこの現場では、ソーテーブルにより建材に再生。それに加えて、鉋により仕上げ材に昇華される。人に依るのだろうがお父さんの場合、さすがにこの喜びを感じずにはいられない。

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 工期優先、経済優先の建築現場では、スクラップ&バイが合理的だと十二分に理解しているつもり。カネにうるさいお父さんもきっと同じ事をする。

 だけども、そういう正しい理屈を無視してキチガイな本音を言ってしまう。「それはアホみたいな事であり、お父さんの方が凄いんだ。」 捨てて新たに買うというのはアホでも出来る事。使えないものや使えるようにされずのものを、使えるようにする事が知恵ある人間の本質であり醍醐味。

 

 道長くして険しい大規模ほぼ完全施主施工において、精神的エネルギーをこういう想いを抱く事で補給。

 大工作業員等のレベルではない、大工職人の方はご自分の誇りにかけた仕事をされるのかもしれない。これが永久機関のように稼働しているのかもしれない。一方お父さんの場合は、色んな方面でチビチビ補給しないとガス欠にすぐに陥る。陥ると、何かの言い訳やら事情をこしらえて手抜き工事を行う。施主と設計監理者と施工者が同一人物なのでこの危険といつも向かい合わせ。

 

 そんなお父さんの新たなツール、鉋。解体材が仕上げ材になっていく。綺麗でツルツルな新たな面を触るとシビれる。替え刃式と馬鹿にするべからず。仕上がり良ければそれで良し。

 職種を問わず、職人というレベルの方々はこういう感触を得る事で、その腕を維持したり向上させたりされているのだろうか。

 

 こういう感覚はお父さんだから持っているものであり、「住めれば良し」「明日より今日」の女(メス)の性の体現者のようなお母さんは持ち合わせていないと思っていた。いや、過去形ではなくやはり持っていないのかもしれない。しかし、やってみるかと鉋を渡したら、お母さんは無心に削り始めた。お父さんが声を掛けるまで止めない。掛けても、もうちょっとと続ける。

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 意外や意外。結婚生活十数年、まだまだお母さんは謎だらけだ。

 

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