家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

雇い実・込栓用材作り

 遡って本格着工する前、ソーテーブルが出来上がって間もない頃。自己伐倒等をして薪にしていたシラカシとコナラを製材していた。目的は、もしかして必要になるかもしれないと考えていた「雇い実作り」。

 

 必要だと判明した時ではなく備えとして作っておいた理由は、材の含水。

 薪作りを通してよく目にや耳にしていたのは、「2年乾燥」で「含水率18%前後」にした方が良いという文言。これらを説明する写真や文章にて、含水計を薪に刺して計測している。この刺し方が浅いとダメだ、とかとかもある。

  で、お父さん。疑問があった。針タイプの含水計を正しく深い刺し方をしても、所詮は表面の計測に過ぎずじゃないのかと。

 

 と言うのも、薪にする前の乾燥していた玉切りを含水計で計測すると20%前後だったものがある。これを割って薪にしたばかり表面を深く差して測ると、30%を裕に超えるものがほとんどだったのだ。材の表面から数ミリか十数ミリかの含水率の違いなんて大した事ではないのではないか。2年程度では所詮は表面ばかりであり、内部の理想的乾燥なんて出来ないのではないか、と勘繰っていた。

  薪としての含水率は仕方がない。仮に5年も10年も乾燥させるとすれば、2年乾燥の数倍の保管場所と体制が必要になってくる。薪の販売事業者にしても消費者にしても、特別な環境を持っていない限り現実的ではない。割る事で表面積を増やし、20%を切るような含水率にその廻りだけでもなれば、薪としては十分な落としどころなのだろう。

 

 しかし、建材としてはよろしくない。強度を要する箇所等での雇い実やら込栓やらでカシやナラを使うらしい。ここが設置後に収縮やうねりが起こるのはよろしくないのではないか。少なくともカシやナラは容易に乾かない。そういうわけで、無駄になるかもしれないが作ってみておく事にしたのだ。

 

 ただ、相手は建材としてはとんでもなく歪な形状の薪。材を固定させて切断できるスライド丸鋸であればそれでも上手く製材出来そう。だが、あるのは材を動かして切断するソーテーブル。平な面が一面でもあればさほど困難なく製材出来るのだが、全方向があまりに歪だと非常に製材しにくい。

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 それに、断面が三角形に近い形状。薪としては大きくても、長方体として採れる容積は大きく減ってしまう。そんなこんなで3~4時間もかかった悪戦苦闘の末、長方体“風”な材が幾つか得られた。

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 この過程で含水率を浅刺しで測ってみた。この薪は、乾燥が促進されるという薪割り後暫く雨ざらし方法を行った上で、屋根付き場所での1年程かの乾燥。20%を切っていて理想的に近い薪と思われる。でも、切断面は40%近い。薪割り直後の計測値とやはり大きく変わっていなかった。

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 これが無駄にならずに使う機会がやって来た。製材して半年近く経ったこれらは、案の定しっかりうねっていたので再製材。“風”ではなくちゃんと長方体にしたものを測ると20%程。含水計を深差しすると中心に近くなるような薄さでこの数字。もうこれ以上はほぼ乾燥しない。問題無く建材として使う。

 

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