家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

柱建て初施工 -2-

 柱と梁の刻み箇所に古色を塗りたくった上で、とうとう柱を建てる。

 上下の梁の内寸と柱長は同じ。もしかして、気持ち長くしたかもしれない。いずれにしろ、回転しながら入れるわけなので物理的には入らない。しかし、入れる。鉄骨なら無理かもしれないが木なので無理矢理入れられるだろう、という非理論的な見込み。

 

 柱先のホゾを先に入れ、柱元をハンマーで叩き込む。その為に当て板で柱元を防護。その当て板を左手に、右手には柄を短くしていた3kgハンマーを。

これが大変。途中から全く入らず、右手が悲鳴を上げだした。

 作戦変更。当て板を柱の背割りを利用して釘で固定。2.5kgながら柄の長いハンマーを両手で振る。スッコンスッコン入りだし無事建った。遠心力、恐るべし。

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 床梁に掘ったホゾ用通り道を適当に埋める。これで完了。およそ1人工。

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 この工事で、いや、今まで携わった工事も含めて初めて建てた柱。お父さんは独り言は言わない。独り言を発する兄弟を気味が悪いと思っていたもんだ。この時は言いそうになったが言わなかった。しかし、心の中では「おおぉ~」と大いに感嘆を発した。無駄に四面撮影しているのも高揚の現れだな。

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