家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

柱建て初施工 -1-

 新柱の上の小屋梁、下の床梁それぞれにホゾ穴を設ける。床梁は角材で特段問題ない。松の小屋梁はそうではない。そのままでは柱と隙間が大きく開く。よって、柱との取り合い面を平らにするが、柱とピッタリにする為には結構削らないといけない。この改修工事であまり構造材に手をつけたくない、という心理が働き、そこそこにしておく。柱の方で工夫してみる事にした。

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 柱の固定方法は、上下ともにホゾ付けにしてみた。上下は既存梁により決まってしまっている。入れ方は、小屋梁のホゾ穴に柱のホゾを入れながら、そこを中心とした回転をさせて下方を入れる事になりそう。

 その為、下方のホゾを短くし床梁にそのホゾの通り道を設ける事にした。雇いホゾの採用も考えたが、その為の通り道を柱に思いっきり切り欠いておかないといけない。見栄え上から廊下側には設けたくない。と言って、既存柱が回転入れの邪魔をするので壁側にも使えないし、既に捨て床板を貼っている。言葉で説明しても分かりにくいなぁ。

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 下方は雇いホゾを使わないとしながらも、練習の意味合いで柱側のホゾを雇いにしてみた。特段意味は無い。あくまで練習。

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 上方ホゾの加工で柱を嵌めながら調整していく、という方法が取れない。嵌めてしまえば二度と取れない、とまでは言わないが大変なのは明白。そこで、柱の予備代(しろ)分の木を合ってがって型を作る方法を実施。

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 それにしてもこの柱の断面。触ると水気が多い、と言うよりも鑿を入れると水が出てきた。鋸入れても切り屑が濡れている。

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 おいおい、これってどうなんだ。製材所出荷直後だからか。完全天然乾燥とも聞いていないし。急かしたお父さんが悪いのか。乾燥が進んだら、うねったり反ったり縮んだりしないのだろうか。と思っていても加工を止めない。二階の本格施工は順調に行っても来年。その時、状態が悪ければ再施工だな。

 

 そんなこんなで上方側も加工。ホゾ部分は仕方がないとしても、それ以外の面が平らに出来ないというだけで非常に時間を要す。今度はやはり梁側をえぐるぞ、と心に誓う。

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