ベルトサンダー仕上げ作業
「鉋道」はやはり険しそうだ、という感想だけを得た。鉋なんて必要ねぇよ、とベルトサンダーにて仕上げ作業を開始。
鉋と比べてベルトサンダーはストレスが少ない。
研削力が強くて、油断していると段差が出来てしまう。そうでなくとも重量バランスが悪いようで、片側を多めに削ろうとする。動かしておかないと平面にならない。電気コードを踏んづけた日にゃぁ、バランスが崩れて木をえぐってしまう。それでも、お父さんの鉋掛けよりは遥かに良い。
慣れてきた頃、きょうこが学校から帰宅。きょうこは、ベルトサンダーに限らず新しい機械や工具に好奇心満々。お父さんももちろんそうだったが、女の子でもそういうものだろうか。いつものように興味津々。ならば、とやってみてもらう。
お父さんの子供の時の、好奇心を満たしたい欲求は今でも結構覚えている。それを満たしてあげたい、という事もある。それに、自分の家の施工に携わる、という事を可能な限り極力体験してもらいたいと考えている。りょうすけは幼少過ぎてさせてあげられないのが残念。
そうは言っても、ベルトサンダーは重いし力強い。きょうこには操作が困難だったようで、自身で見切ったようで断念。致し方なし。
そうこうして、柱のサンダー仕上げ作業終了。およそ2mのこの材四面でほぼ3時間。なかなかの作業時間だ。
何はともあれ荒材から仕上げ材になった。鉋掛けして汚くなった面もそれなりに整った。剥がした箇所に溜まった削り粉を取れば良しだろう。
お父さんの鉋掛けと比べれば、雲泥の差の仕上がり具合。二階の柱としては許容範囲。
しかし、一階の既存柱は本職による上、経年による為か光沢がある。サンダー仕上げはそこまでには至らず。刃物で切っている鉋と違い、所詮はヤスリで削っている違いか。この仕上り差をどう捉えるか、当時の課題だった。