家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

キッチン勾配天井:完成

 廻縁の次は、天井板流れ方向継ぎ目隠しの桟の施工。

 丸梁を境に水下側の桟。上手は丸梁に乗せて突っ張るような塩梅に。下手はホゾを施してここをビス留めに。

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 このホゾと、廻縁のホゾ穴に差し込んだ雇いホゾに、縦桟を両端ホゾ穴を施して差し込んだ。この縦桟は、上端に当たる桟の勾配によって押し付け固定、だったように思う。この施工は数ヶ月前で忘れてしまった。もしかしたら、縦桟の下端はボンドを使ったかもしれない。 

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 丸梁を境に水上側の桟。やはり下手は丸梁に乗せて突っ張っての固定。上手は、小梁と天井板が鋭角の為に難航。突っ張らせたり、廻縁のようにビス受けしたりする為に差し込む事が出来ないからだ。

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 悩んだ末、受け材を造って先行してビス取付。この受け材により鋭角の小梁をかわせられ、桟を丸梁に差し込んだ状態で回転設置出来た。ここは確かボンドなどを使わずだったように思う。

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 桟施工が終わって、後は最下段の廻縁のビス頭隠しの蓋をする。

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 全部を古色塗りしてようやくキッチン勾配天井が完成。

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 この施工が、本工事初の本格的な木仕上げ工事。反省や教訓は色々ある。天井板の段差を事前に解消していれば、桟の加工段階でこの段差吸収の加工手間が浮いただろう。また、桟の巾不足で天井板の留め釘が見える箇所が幾つか発生。隠れる為には、天井板の際に留める必要があり、その為には釘ではなく細工ビスを使用すればよかった。

 この施工は約10日、恐らく8人工は要してしまったと思う。手間増加ややり直しが無ければ、2人工は節約出来たかもしれない。

 

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