家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

最初の木材加工仕上工事

 続いて天井板貼前作業として、取合い壁を板で塞ぐ。

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 本来、と言うのか統一仕様の基準としている隣室では、中塗仕上げ壁となっている。同仕様前提での施工がなされていない為か、土壁上部の小梁か胴差か名称は不明の荒材とのチリがあまり無いのだ。中塗仕上げに拘るならば、その荒材と同幅の厚板を貼ってチリ確保。その上で中塗り。しかし、そうする必要性を感じず。

 それよりも、この荒材部と土壁部の全部を覆うように元竿縁天井の薄板を貼ろう。同じような手間で一気に仕上がるから。

 

 ノミとカンナと鋸を使い、丸梁とうねり梁に合わせる変形加工。そして高所作業。脚立に昇ったままで出来る加工だけならまだしも、一々降りて一々昇ってを繰り返す必要も多数。加工が終われば、後は古色を塗って拭いて乾かして貼り付ける。4箇所分の総人工は0.5を超えたと思う。一枚当たり少なくとも一時間以上でかかり過ぎ。高所作業は余分に時間がかかってしまったが、最初の木材加工が伴った仕上げ工事が完了した。

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 さて、作業時間よりも時間を費やしたのが、この板をどう設置するかという事。

 仕様基準からして釘やビスの頭は出したくない。高所だけに隠し釘なら問題ない。ただ、それだけだと下部の土壁部の目隠しが出来るか不安がある。という事で接着剤の使用を考えていたが、では何を使うかと迷っていたのだ。

 

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