家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

布被覆電線と碍子

 竿縁天井板等の埃まみれ作業で一段落したく、この作業で露出したものを主として天井懐や壁の電設材撤去を行う。

 

 古民家の電気と言えば碍子、というような感がある。

 平成27年の代表的な配線材はビニール被覆の電線。これ以前、昭和30年代までの電線は布製被覆。布製だけあって絶縁性に難がある。よって、この電線を支持する為に用いられていたものは碍子というものだ。なので、古い建物の改修工事に、アンティーク感を求めて敢えて碍子を使っている事は存外見受けられる。解体家屋から出た古い碍子を売っている人もいたりする。

 

 この家も御多分に漏れず碍子と布製電線だらけ。廃線になっているものが多いものの現役もある。定期点検に来られた保安協会のお爺さんから注意を促された。今回の工事で全て廃線にする。しかし、撤去せずとも支障がない所のものは、手間を惜しんで、かつ骨董品としてそのままにするかもしれない。

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 ちなみに、今回の工事では碍子は使用しないつもり。碍子引き配線は、ビニール被覆線と違う要領であるらしく知識を持ち合わせていないのだ。本職でさえ、見様見真似で間違った施工をしている事が結構あるらしい。同じく見様見真似になるお父さん。電気だけに用心しようと思う。

 ただ、撤去した上下操作をするスイッチは、アンティーク感から使いたい気はしている。

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