家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

幻の吹抜

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 一階造作の材料取りを一部残し、先に一階竿縁天井の解体着手。

 と言ってもこれも材料取り対象。天井板は薄手の無垢無節杉板。廻縁やら何やらも無垢無節。何なり使い道はあるだろうと分解。とにかく壊す方が手っ取り早く、材料取りは手間がかかるが材料代節約の為に避けられない選択。

 

 手間と言っても、これは書院のような難解さは特段なく粛々と作業を進める。

 ただ、砂埃との闘い。これは当然として、他に暗闇作業。床の間がある南側居室の竿縁天井上部にあった二階床板は、既に外してあるので明るい。が、北側の同上部は主に下屋。一本一本留め具や釘を外していくが、狭いわ見えないわで手間取る。後は、単独かつ高所作業、相手は長尺材ばかりで少々やりづらい事だっただろうか。

 

 3~4人工を要した解体完了後、「解体した感」「施工現場感」一杯な視界を得る。

f:id:kaokudensyou:20150914173333j:plain←南側居室上部

f:id:kaokudensyou:20150914173321j:plain←天井比較

f:id:kaokudensyou:20150914173345j:plain←北側居室上部

 これを見たお母さんもきょうこも声を上げていた。知っている単語がまだまだ少ないりょうすけは、「おおぉ、きれい、きれい!」と連呼。視界が広がったり通る光景は、全て「きれい」らしい。お父さんにしても、吹抜もアリだろうかと少々揺らいで再考してみたぐらい。蓋がされた今からすると幻の吹き抜け空間だ。

  

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