家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

大屋根探検

 該当隅棟のトンネルにいざ参ると案の定。原因究明が出来て安堵感一杯。

f:id:kaokudensyou:20150828194200j:plain屋上緑化状態

 

 腰袋に入れておいた棒なり刷毛なり諸々使って清掃。隅棟に限らず、降棟全体に堆積物アリ。もちろん撤去。ついでに、と他の三隅も点検。当然ながらそれなりの量の堆積物。

f:id:kaokudensyou:20150828194207j:plain←難なく開通

 

 一つのトンネルには、卵が入ったままの鳥の巣があった。周りを見渡しても親鳥見当たらず。見た感じ、新しそうでもない。そもそも、降雨で洪水になるような所に巣を作ったって子育て出来るのか? もちろん撤去。

f:id:kaokudensyou:20150828194214j:plain←鳥でも危険予知出来ないとは何となく意外

 

 おまけとして、大棟の瓦の隙間に虫が複数匹出入りしていた。羽アリじゃないかと思われる。胴体にクビレがあったりするので、シロアリじゃないと思う。ただ、大棟の葺土をちょっと出してしまっていたので、手が空いたら殺虫剤を噴入してみようかな。

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 さて、降雨があっても例の二階土壁が濡れている事は今のところはない。野地板がどうなっているか、これは不明。

 この雨漏りは、現況図を3Dで大屋根まで描いて、ホントに良かったと実感した出来事だ。でなければ、対処する発想に及ばなかった恐れがある。それと同時に、「お宅の屋根は危険ですよ」等というような訪問者は100%悪質業者(というか詐欺)と分かっていながらも、引っかかる危うさは皆無ではない。一瞬は動揺した己からそう思う。

 

 また、業者に頼まなくとも自分で出来る、という事も新たに増えた。堆積物を無くす事は出来ない。瓦の隙間から生えて堆積物を堆積させ易くする雑草も同じく。幸い、薪ストーブの煙突掃除は毎年する事になるだろうから、その時に「ついで点検」をしよう。

 ただ、年老いてからが問題だ。それまで毎年のように屋根に昇っておられたはずの北国の高齢者の方が、雪かき時に転落したというニュースは、やはり毎年のようにあるように思う。慣れなのか、高齢のせいなのかは分からない。冬場に昇らない、屋根勾配は雪国のようにきつくない、と言えどもこれからは他人事ではない。

 

 そしてもう一つ、改めて思った事。この家を建てた、もしくは補修した施工者は、見えない所は雑な施工がそれなりにある、と。

 これ以前に雨漏りしていた一階下屋のその場凌ぎ施工や、樋の事ではない。その他の大工仕事や左官仕事、そして今回の屋根仕事も、首を捻るところが見受けられる。大屋根で言うならば、件の棟のトンネルで、どうも水を一部堰き止めるような恰好になっている所がある。後に漆喰などで流れやすく補修しようと思う。

f:id:kaokudensyou:20150828194151j:plain←「無責任施工」認定

 

 おじいちゃん建築士は、仕事が丁寧だと事あるごとに言っておられた。心の中では、「そうかぁ?」と思う事幾度も。その度に、施工者への不安増大と、おじいちゃん建築士の基準の緩さに不安を抱いたりしたなぁ。屋根に限らず、非の打ち所が無い職人さんに会ってみたいもんだ。お父さんが厳しすぎるのかな。

 

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