家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

LDK天井の計画

 古色がどうだ、シラカシがああだ、とやりつつ、一部居室の一階天井板であり二階捨て床板であった板を外す作業に着手。対象箇所は、畳部屋四間の内の西側二間部分。この居室の既存天井は竿縁天井。これを東側二間の天井である、二階捨て床板仕上げ天井とするのだ。

 f:id:kaokudensyou:20150828175229p:plain←既存天井伏図(上が南側)

 

 竿縁天井をわざわざ撤去してしまう理由。

 一つ目は、仕様の統一の為。畳部屋四間はLDKとなり、部屋の格とかが無くなる。さらに、間仕切りもなくなる。デザイン上、統一しない事は有り得ない。

 では竿縁天井に統一するか、と言えばそれも有り得ないのが二つ目の理由。竿縁天井は、はっきり言ってしまえばありきたり。そこら辺の並みの在来工法家屋でもある。この家の内見に来た際も、「ふぅ~ん」ってな感じだ。しかし、東側二間の二階捨て床板仕上げ天井は違った。天井懐が無いので当然ながら天井高が高く、3.3m強。「へぇ~!」とずっと見上げたもんだ。この家に一目惚れした要素の一つなのだ。これをわざわざ蓋してしまう選択肢はなく、竿縁天井をわざわざ撤去する択一のみ。

f:id:kaokudensyou:20150828174309j:plain←在りし日の竿縁天井 

 

 この竿縁天井撤去によって、二階捨て床板の今まで見えなかった下側が化粧面となる。採寸時に確認したら、化粧予定面は荒材のままだった。これを化粧面にする為には、面をツルツルにして古色を塗布する。その為には一旦板を外す。そして、解体後に加工してすぐ仕上作業。頭切り替えスイッチが摩耗しそう。

 

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