家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

木部塗料の材料考

 この家の屋外木部の多くが触ると手に色が付く。弁柄が使用されているのだろう。

 地面に近い所は、そうでない所と比べて赤が強い。墨が使用されていたのだろうが、雨により墨だけ落ちたのだろうか。所によっては白くなっている。弁柄も墨も落ちたのだろうか。

 屋内木部は、光沢が残っており触ったぐらいでは何も手に付かない。柿渋か亜麻仁油等乾性油での保護膜が効いているのだろうか。

 濡れ雑巾で強めにこすると色が付く。乾性油は水と摩擦で取れるのだろうか。取れないとすれば不使用で、柿渋のみなのだろうか。

 …いやぁ、分からん!!

 

 塗料への配合種類は不明。塗り方も人によって様々。配合割合もやはり様々。柿渋屋さんは柿渋たっぷりの塗料、はたまた柿渋だけの話。弁柄屋さんは弁柄、その為の水溶液の話。亜麻仁油屋さんは、亜麻仁油だけの話。これら点だけの話だったり、そうでなくても伝聞だったりと、どれが正解かはお父さんごときでは判断が出来ない。

 これら全て熟知されている施工者の方も、少なからず現代日本にもおられると思う。しかし、そのような方はインターネットでわざわざその技を発信などされない。

 

 数ヶ月に渡り、合間に荒土プールの幼虫探しをしながら、答えが出ずに悶々としたままの日々。施工者ご本人の発信ではなくとも代発信されていたり、そういう方からの伝聞と思われる内容を幾つかは見付ける事はさすがに出来た。しかし、やはり同じ内容ではなかったりする。

 

 唯一の正解は無いと断定。何となくこれで良いか、という方法で行く。それは、弁柄も墨も柿渋も一緒に配合し、亜麻仁油は基本的に屋外木部に使用する。

 柿渋については、弁柄と墨を先行塗装してから後塗布する方法があるようだ。墨を墨汁にして弁柄を混ぜたものは、乾いても手に付いてしまう。これに柿渋を上塗布する事で防ぐ事が出来るのだろう、きっと。

 しかし、この方法の場合だと二度塗り確定。工程上ややこしくなる上に、特に高所だと結構な手間になってしまう。納まった箇所に施すとなると、塗布できる所とできない所が出るのは間違いない。そこの色艶具合の差異はどうなるのか。

 そういう事を危惧すると、柿渋同配合が間違いなさそうだ。柿渋による保護膜は、弁柄が混ざっていようが同じはず。その保護膜に弁柄等も含まれてしまうが、保護膜含めた塗料は、落ちる時には何にせよ落ちる。どうしても後塗布せざるを得ないと分かった時は、どっちにしろするし。ハナから二度塗りとしなくても良いだろう、と決定。

 

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