家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

伝統構法施主施工練習課題

 「馬」を造る。知らない人は全く知らない「馬」。施主施工が終わってからも柱などの材木を扱う予定がない。薪にしているだろうから、二人がこのお父さんの子であっても、知らないまま大きくなっているかもしれない。なので、説明しておこう。

 

 「馬」とは長物材を乗せる道具。昔の日本で動物の馬は、人よりも物を乗せる事の方が一般的だったはず。そうであれば、「大八車」と称しても良かったかもしれないが、「馬」は二組使いが通常で、結果足が4本になるから「馬」だと思う。まぁ、名前の由来はいいとして…

 柱や梁として加工する際に、材木を床置きして行う事はかなり困難な事は予想できる。単純にしんどいし。そういう時に使う「馬」。何より、伝統構法家屋の施主施工を行うにあたっての練習課題として打ってつけ。樹脂製のものが市販されているようだが、購入の選択肢はさらさら無し。

 

 意気込みは良いとして、さてどう造ればよいか。ここでいつものネット検索。

 すると、色々な形状や大きさ、造りのものがある。造り手のスキルの差も何となく現れている感もある。本職の中でも、日頃からご自分で木を刻んでおられそうな「大工職人」か「大工さん」製で、馬でさえ出来が質実剛健で立派な感じのものがあったり。在来工法しかしていなさそうな大工さんか「大工作業員」と見受けられる方製で、綺麗だけど金物やビスを使っていたり、はたまた造りが単純かつ雑だったり。素人の方によるものも同じくだが、既成に捉われない造りのものがあったり。とにかく様々。

 お父さんが目指すところは既成のホゾ組みに楔(くさび)で。馬造りで金物に頼る事は、自主施工の施主が廃る。

 

 木材は購入する事にした。解体材があるのだけども、古材と言えるか分からないが古い木材。素人目にも材が締まっている感じを受けるし、太いし、節が少ないし。という事で古材は建材に廻し、馬材はホームセンターの安い木でも使っとけ、という具合。確か3寸角3mを二本で3,500円弱。これで馬を3台造る計算。作業補助設備代と練習課題費用としては許容範囲だ。

 

にほんブログ村 子育てブログ 子育てライフへ にほんブログ村 住まいブログ 伝統工法住宅へ にほんブログ村 住まいブログ セルフリフォームへ