家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

カンナに釘打ち機に鋸にスライド丸鋸

 この時期に考えられた残す必要道具。道具を揃える事も結構な労力かつ面倒だ。この頃に悩んでいたものは、カンナ、釘打ち機、鋸、スライド丸鋸。

 本職が使うようなカンナ。ノミと同様、奥が非常に深そう。

 ただ、その前に価格がとんでもない。数万円、何なら10万円ほどしたりする物も。これほど高額なので、素人が目をつぶって木材の上を滑らせると、あらあら不思議、綺麗に削れてしまう。なわけがない。高級カンナがどれほど凄いか分かる前に、施主施工は終わってしまうに違いない。10年掛かっても、違いが分かるどころか使いこなせる見通しが全くない。カンナの刃も、砥ぎ職人とか言うような人に砥いでもらわないといけないのだろうなぁ。ダメ、宝の持ち腐れになる事が明白だ。

 釘打ち機も悩んでいた。買うかどうかではなく、買わないかどうか。元々は買う心づもりだったのだ。何せ別名「鉄砲」だし? 便利さも知っている。
 この為に1年前にはコンプレッサーも買っていた。これほど早く買っていたのは、チェンソーの清掃用途があったから。チェンソーは、一回使うだけでも内部に木屑がかなり溜まってしまう。これを刷毛なり棒なり古歯ブラシで清掃する事は、それなりの労力。どうせフローリング施主施工は釘打ち機だろうから、と。
 しかし、どうにも勿体ない気がする。これがないと施工が出来ない、という道具ではないからだ。中古を買って不具合が、というのはストレス。新品を買って売る、というのは面倒。ストレスと面倒の基準やバランスが、我ながらどうも変だ。保留にしておこう。

 鋸も悩む。既に持っている鋸は、竹と生木用の替刃式。同じく替刃式の建材用は購入する。今時の大工さんも使うようなそれで事が足りそうな気もする。ただ、職人というような人が造った鋸も使ってみたい。価格も使いこなす腕も、カンナほどハードルは高くはなさそう。
 という事で調べてみた。カンナほどではない、と言ってもそれなりの価格がする。替刃式を主に、細かな個所や化粧材相手には職人鋸、と使い分けよう。となると大きな鋸は不要として、価格は5千円ほど。小さい鋸にこの価格。しかしこれなら許容範囲、と決定。

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 大いに長々悩んだのは、スライド丸鋸。これは、木材切断で何かと重宝する事が目に見えている電動工具

素人用で3万円台にてあったが、こういう工具を使うのならば、精度がしっかり出そうなプロ仕様でないと意味がない、という考え。素人精度でよければ、他で補う方法があるからだ。そうなると、安い物でおよそ6万円ほど。厳しい。道具に割ける予算はもう多くはない。何週間も悩む。

6万円クラスは電子制御だとかのものだったが、あまり電脳機械というのは信頼性の面で好きではない。そのような考えの本職らしき方で、非電脳で昔ながらの物理的機械のスライド丸鋸を推奨していた。価格も少し安い上、刃が大きい。この家の柱は全て太い。新たに入れる柱等も必然的に太くする。刃が大きい方が使えそう。よし、これ。オークションで4万円で落札出来たら買う事にする。

 が、落札失敗。潔く諦めよう。というのも、今まで持っていた電動丸鋸の新調も考えていたからだ。今までの物は、ベースが鉄で歪みが生じていた。そこで、プロ仕様のアルミベース丸鋸の入手案が急浮上した。これは
2万円以下でもある。新調丸鋸があれば、古い方はソーテーブル専用機と着けっぱなしが出来て利便が良い。この考えが無ければ、恐らく競っていただろうなぁ。

f:id:kaokudensyou:20150815213212j:plain←ベースがアルミで歪みにくい?

 

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