初めての本物ノミ
清水の舞台から飛び降りる気持ちで購入したノミが届いて10数日。開梱せずに放置。使い慣れない上、お父さんにとっては高額な道具。恐れ多いと言うか、意を決する事が出来ず。この間、存在は感じながらも横目で箱を見るだけだった。
しかし、そうも言ってはいられない。開ける。手に取る。眺める。当然、ホームセンターの安物ノミとは違う風格。よし、やるか。
どうもちゃんとしたノミは、使う前に加工をしなければいけないとの事。
柄の先にある金物の輪。桂(かつら)と言うらしい。ノミは木部の柄を叩いて使うもので、その柄が割れ開くのを防ぐのが桂。ほぉぉ。初めて知った。この為、桂を柄に少し入れておかないといけないが、新品はあたりがあったりで入っていない。削ってあたりを取って自分で入れるものらしい。
まずは桂を外す。専用の道具が売られていたが、買うのはバカらしい。自作。お役御免の金槌の柄を切断。木目から、恐らくカシか何かで堅そうで使えそう。これをちょいと加工。ばっちり。道具を自分で創る、というのは人間たるゆえんな感じで好きだ。
←名付けて「桂外し棒」
外した鉄の輪の内側削り。ベルトサンダーのローラー部分を利用。文明の利器を使って容易に作業をこなす、というのは人類の勝利な感じで嬉しい。3分ノミの桂は小さいので、これは仕方がないので安物の丸ヤスリを購入し手作業。これは好きでも何でも無い。
←名付けて「桂内削り」
後は、柄から刃の部分を取り外して刃砥ぎ。そして木口試し切削。ホームセンター安物砥ぎ済ノミよりもサクッとした感じ。すんばらしい。今後は安物ノミは荒掘りなどで大いに使いつつ、ここぞという時は高級ノミを使う事にしよう。
←ちゃんとバラせる