家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

輸出禁止砥石

 狩猟を目論むお父さんは、家の事を考える合間に鉄砲だけでなくナイフの勉強もしていた。

数十kgの獲物を仕留められても、山中で運び出す事が出来ないかもしれない。単独猟を目標にするお父さんとしてはなおさら。そうなると、現場で粗方解体をする必要がある。その為には、適したナイフが必須。遭難した際にも役立つだろう。近隣で罠猟の場合も、鉄砲による止め矢が好ましくない場合があるかもしれない。その場合、やはりナイフを槍化して仕留めなければいけない。

こういう生死に関わる道具を有意義かつ安全に用いる為には、手入れが必須だろう。その一環で、砥ぐ道具についても調べたりしていた。

 ホームセンターのノミを買った当時のお父さんは、反消費生活を送っていた。以前にも書いたが、年間消費額は日本の平均よりかなり低かった。しかし、「安物買いの銭失い」という先人の有難いお言葉も意識していた。「しかし」と言うよりも「むしろ」だな。消費をしない、という事は知恵と選眼が必要だ。安物ノミを買ったのは、まさか再び施主施工するとは思ってもいなかった為、深く考えずの安さ重視だ。

 砥ぐ道具、と言えば砥石。こういうものを本格的に使った事はない。しかし、これは「安物買いの銭失い」該当品の匂いがプンプンする。砥げない砥石など使った日にゃ、切れない刃を量産するのだろう。一から自分で失敗して学ぶ時間とカネは惜しい。そこで、造詣が深そうな方のサイトから選んで購入。番手違い
4つで2万円強。砥石の状態を維持する道具等に5千円。我ながら何とも驚く金額だ。高額の理由に関係するのか、ちなみにこの砥石は海外輸出禁止品。GATTとか、中共や朝鮮とかの絡みなのかな?

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 この他に、ベルトサンダーは既に
25,000円程で購入済。
 1階四居室の内の西側の二室は竿縁天井。東側二室は既存2階床捨板が天井となっている。これに統一する為に西側二室の竿縁天井を撤去するのだが、その箇所の隠れている2階床捨て板は荒材のままと確認済。これをサンダー掛けにして化粧材とするのだ。

そして、刃物の荒研磨用にも代用する。平らな面がある上、横から=刃当て角度を見ながらが可能なので砥ぎやすそう。スピード調整が出来るものなので、刃の焼き戻りも起きにくいだろう、と。

これら砥ぐ道具だけで5万円程。施主施工だけだと過分な設備投資と思うが、単一用途ではない上に砥石は狩猟関連経費なので良しとする。

これらを用いて、ホームセンターのノミ3本セットと、中学校在学時の配布品カンナの刃を砥いでみた。結果は劇的だった。柔らか木材の木口に刃が立たなかったノミだったが、それなりの綺麗さで木口を削れるようになった。感動。ちゃんと手入れをすれば安物でも十分使えそうだな。
 米国大統領のリンカーンが「木を伐る時間が8時間あるのなら、最初の4時間は斧を砥ぐ時間に使う」というような事を言ったか言わずか。「段取り8分」と同義語で、段取りや準備が大事という主旨かと理解している。このノミとカンナは、もうそのままの意味だな。

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