家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

ソー&トリマテーブル製作

 がっつり施主施工に向けての準備は他にも色々ある。

その一つ、ソーテーブルを造る事にした。解体材を再利用する為には、恐らく製材の必要があるから。大工職人さんなら、カンナ等の手持ち道具でやっちゃえるのかもしれない。お父さんも10年ぐらい修行すれば出来るかもしれないが、その前に改修工事は終わっている。ここは設備に頼る。

 もう一つ理由がある。脳みそを木工事仕様に仕立てる、大工回路を復活させるのだ。これは結構大事な儀式、というか工程だと思う。脳みその普段使っていない箇所を、施工では多分に使うからだ。

 そもそも、必要と見越してソーテーブル造りを思い付いたわけではない。自作はおろか、存在さえピンと来ていなかった。来ていたのは作業台。建築現場で大工さんがベニヤ等で簡易に作り使っておられたのは幾度も見た。先の施主施工は現場が狭かったので造らなかった。今回の施主施工ではその問題はない。むしろ必須アイテムと考えていた。

 ただ簡易なものを作るだけではなく何か一味違った良さそうなものは、とネットで物色していた。その過程で、ソーテーブルを自作されている方を見つける。解体材の製材問題があったので飛びついたのだ。

 

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 設計図を公開されている方がおられたりしたので、これらを参考にさせてもらった。

 お父さんオリジナルとしては、腰を屈めての作業は嫌なので高めにした。また、テーブル天板と足は取外し可能とした。単独で移動させやすいようにする為だ。

 他は、トリマの使用も出来るようにしてみた。トリマとは、溝を掘ったりする電動工具。木製サッシの施主造作を目論んでいる為、長尺かつ細い材の溝付けが必要となる。これはトリマでは非常に難しそう。と言って専用道具は、トリマほどには汎用性が無い。ソー&トリマテーブルにする事で一挙解決。

 資材はホームセンターでベニヤと柔らか木材を購入。解体材は完全乾燥した杉材。これらは建材や造作材に使う方が良い、と判断した。他に特殊金具やテープメジャーなどはネットで購入。ビス類はストック分から使用。電材類は新規購入と解体物からの再利用。しめて
14,000円弱。既製品より当然格安。