家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

花粉症抜本対策

フローリング材の杉採用は価格面や断熱性だけでなく、日本の森林資源活用に繋がるのだ。もったいない、という意味合いが強いのだがもう一つ。お母さんが花粉症だからだ。

 記憶が不確かだが、花粉症というものが世間で言われ出したのは昭和
60年代だったような。アメリカが国際法違反の非人道な無差別市街地焼失戦を行った為、戦後に山林の大量伐採&大量針葉樹植林政策が行われたのだ。その針葉樹は使われないまま放置され、お年頃になって大量に放出される花粉等にアレルギー反応を起こすらしい。先の対米戦はこんな所にまで影響を与えている。そんな針葉樹を極力使う方が、お国の為、お母さんの為なのだ。未来で無くなっているのならば、お父さんも一役買った事になる。

 見積作成時、他県のお手頃杉材を的に絞っていた。しかし、よくよく考えると家の周りに杉が山ほどある。遠い他県の材をお金を使ってわざわざ取寄せるよりも、同地域材を使う方がメリットが多いのではないか。という事で、近場の森林組合を検索してみると、杉フローリングの取扱いをしている。ここならフローリング材だけでなく、柱などの建材調達先になるんじゃないか。よし、アタック。

 組合の製材工場の長に会う。全く無知では突っ込んだ話が出来ないし、無垢な素人だと何かと舐められる事が多い。事前に製材等について基本的な事を勉強し、質問し倒す。悪くなさそう。施主施工工事の木材供給は可能なようだ。

ただ、価格が高い。噂は聞いていたが事実だった。組合、と言っても成り立ちなり利害関係者との絡みからそういう組織であって、実際は民間企業的な所かと理解していた。そうだとしても、産地直売的かつ遠くないだけに現場運搬分の費用差が出るかと思いきや、総じて高い。

 フローリング加工が外注か何かだからかな、と柱やその他の建材単価を教えて欲しい、と依頼。その後音沙汰なし。もう数えきれないこのパターン。再度催促すれば貰えたかもしれない。しかし、こういう人の足元と懐しか見ない奴らに、一見個人客だからと気も時間も使って温和な対応する事に、いい加減うんざり。木材だけで在来新築住宅並みの
100万円以上の発注見込みで、こんな所と取引したくはない。そもそも高いし候補から消す。
 売上がぁ、景気がぁ、とか言う前に、己の仕事の姿勢に対してまずは客観的になってみる必要があると思うこの頃。