家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

全軒樋穴塞ぎ実施

 大別の三つ目であり最後、施工業者への不信感と怒りだ。

 入居後すぐに行った事は、母屋と門屋の瓦屋根の状況把握と軒樋の掃除。この時に、門屋の瓦が複数枚割れている事、銅製の軒樋縦樋に穴が開いている事を認識していた。しかし、先述の通り意識が低いお父さんは「
1年後にはやってもらおう」とだけ。よほどヒドイ縦樋の穴だけをコーキングで埋めて終わっていた。
 少し意識が高まったお父さんは、軒樋全体から漏れる雨の滴を観察していた。そのかなりの水量は、地面に跳ねて建物の木部を濡らしている。その箇所の状況はかなりよろしくない。箇所によっては朽ちてしまっている。こりゃイカン。

 もう寿命が来ていたのだろうか、一部は塩ビ製になっている。しかし多くは銅製のまま。緑青樋だ。この家の経緯から、建築当時から使われているものだと思う。およそ
70年。酸性雨がどうとか強く言われていた時期を越え、実際に穴空き箇所が多い。しかし、これほどの年数が経っても一応の機能は保っている。塩ビ製で果たしてこれほど保つのだろうか。銅製樋自体は塩ビよりかなり高いが、割で言えば実は安いのではないか。少なくとも塩ビと割が同じぐらいであれば、銅製に軍配を上げたい。

 と言って、本改修工事では銅製樋のやり替えは予算上行わない。補修とする。

これを書いている現在、銅製樋の補修方法として思い付くのは、銅箔テープを穴あき箇所に樋内や樋外から貼る事。銅板をロウ付、という方法も考えてみたが費用と手間から難しい。そこまでやるなら取替えが視野に入りそう、という意味でだ。なので、前者の銅箔テープだろうか。

しかし、それ以前よりは高くはなっても今よりは意識が低いその時のお父さん。ブチルテープとコーキングで手を打つ事にした。

 ブチルテープを適度にカットして数十枚の紙片にし、それをポケットに入れ脚立や屋根に昇り、延々と軒樋内側に貼っていく。緑青色に対して黒のテープ。

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 と言って、銅箔テープも新しい銅色だから色が違うしな、と今の自分を誤魔化してみる。何にせよ、きょうこにも手伝ってもらいながら、母屋大屋根、母屋下屋、門屋全部の軒樋穴を塞いでいった。

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