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家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

土葺瓦屋根施工業者探しの開始

 大別の二つ目、瓦屋根への無知からくる畏怖、思考停止、意識の低さを痛感した事。施工業者との関わりも含めて述べたい。

 土葺瓦屋根の優れた性能や機能から、雨漏り対応として葺き替えるのなら同工法と確定。

施工者はどうか。土蔵の傾き補正工事と同じくあまり改修工事との兼合いも大きくなさそうな上、不具合があった際に駆けつけてもらうには近い屋根屋さんの方が良い。遠方地のおじいちゃん建築士等には頼らない方がやはり良いだろう。という事で頼みのネット検索。

 しかし、なかなかいない。瓦屋根など重たい屋根を否定する一般屋根業者。土葺は重たいと否定する瓦屋根業者。そもそも、瓦に関わる業者を組合員とした共同組合なる組織自体が、「土葺工法を放置していてスミマセンでした。空葺工法は素晴らしいのでこちらを普及します」てな始末。ダメだこりゃ。仕方あるまい。ほとんどの家屋が在来工法。商売上、大多数の客に向くものだろう。「伝統構法の家屋もあるんだ、瓦屋のくせにバカ野郎」という愛あるメッセージを非常に紳士的表現に変換してその組合に送っておいた。

 唯一と言っていい、同じ地域に土葺も推奨する屋根施工業者のサイトがあった。読めば読むほど良心的に思える。という事でアタック。

返信内容も良かった。「施工予定は1年後。しかし、雨漏りしている状態なのでこれはすぐに止めるので安心を」と。繁盛しているとは言え1年後とは驚き。だが、こちらの状態を心配して対応してくれる、というのは好印象。都合がつき次第、現場に来てくれるという事で待った。

待った。待った。だけど、寝ても覚めても連絡がない。雨漏りに即応、というのは過言であり多忙なようだ。こういう対応だと近い業者を探した意味がない。他の業者を当たる事にした。

ちなみに、1ヶ月経った程だったかある日の晩にメールで連絡があった。明朝にはどうかと。全く連絡が無かった上のいきなりの翌朝。しかも、メール。お父さんが気が付かなかったらどうなったのか。残念ながらのお断り。

 他業者で返信があったのは二社。他県ながら来てもらえそうな距離の土葺推奨の一社と、近隣ながら土葺推奨を特段していない一社。

 他県業者氏が早くのご来訪。雨漏りしていた箇所を告げると、瓦を留める為にか施されていたコーキングを剥がして瓦を外し、隙間に堆積していた砂や葉を取り除いてくれた。それを複数枚。これで雨漏りが恐らく止まると言う。お父さんは内心でかなりの驚き。そんな簡単な事だったのか。瓦と壁の取合いも漏れやすいのでもしかしたら、とも教わる。

このような瓦の隙間に土砂などが溜まると、毛細管現象で水を吸い揚げてくる。その水がつたわり葺土に溜まる。また、葺土の下の防水材である杉皮に流れる。これらの許容量が超えた水、又は直接野地板に流れた水が漏ってくる、とな。お父さん、不勉強。

 他県業者氏、全葺き替えを推奨。お父さん、使える瓦は使ってもらいたい。他県業者氏、瓦自体は安い物であり継続利用する為には手間が非常にかかるので高くつくよ、と。取りあえず引き下がってこれで見積をお願いする。