家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

荒土プール造り

 寝込んでしまったものの、やることは山積みで土砂は2階で堆積中。熱が下がり次第、既存荒壁調整、及び荒壁土回収再開。2階南北中央壁である既存土壁の新規通路1箇所と窓取合い2箇所は、2階室内解体時に解体済。

これらの荒壁土を土の寝床に運んでいくわけだが、そこは事前に段取りしておいた。門屋の表側前に花壇があった。これは、門屋のガレージ兼解体処理場化に伴い撤去予定だ。と言ってもかなり先の話。花壇だけあって、周囲はコンクリートブロックでガッチリ囲まれている。適所だ。

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 均しながら土を掘り、一輪車に載せて北側傾斜地へ排土。これの繰り返し。楽な作業だ。竹の根など邪魔ものはほぼない。出っ張ったコンクリートを少し削ったぐらい。半日作業だったかと思う。

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ただ、ちょっと予想外な事として、花壇の底にコンクリートがあると思っていたが無かった。花壇の排水の事を考えれば当然かもしれないが、仮堀した際にたまたまコンクリートに当ったので、全面そうかと勘違いしていた。このまま防水ブルーシートを敷くつもりだったが、底が柔らかすぎる事になりそう。ならばと、
2階の壁全面棚で使われていたベニヤを敷く事にした。


 この時は、荒壁土使用見込み量が大した事がないと算出していた。なので、かき混ぜたりする時も、鍬など金属製道具を使わずに済むだろうと。さらには、ベニヤの化学的な成分が水に溶けだして荒壁土を汚すかもしれない、それは何だか嫌だな。

 という事で、まずは花壇底にベニヤを全面に敷いた上に、防水ブルーシートを敷く事で直接ベニヤが荒壁土に触れないようにしてみた。

 かき混ぜる道具も必要。そもそも持っていないが鍬など使わずで。底に敷かれたブルーシートを破いてしまうからだ。さて、どうしたものか。構想3日。自分で造ろう。

 森林保全活動で出た間伐杉の丸太を、チェーンソーで適度な長さにカットした上で粗方な形をつくる。そこから、カンナを使って成形していって完成。舟を漕ぐ櫂(かい)のようなものにした。作業は1.5時間。

f:id:kaokudensyou:20150815224311j:plain櫂を持ってお手伝いのきょうこ

 

 北側物置小屋解体で出た梁や柱数本と、ご近所さんから貰った細い木の棒を何十本と並べ、その上からまたブルーシートを被せて雨水を防ぐ。これで荒壁土プールが完成。
 これで荒土をどんどん投入していくぞと意気込むものの、そうは問屋が卸さなかった。