家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

母屋施主施工着工

 話は遡って逃亡社長がこの家を見る以前、平成26年末頃。入居後すぐに北側物置小屋解体工事は行っていたが、とうとう母屋の施主施工に着手。そんな話。


 施主設計の仮決定案「
Plan6」が出来て、おじいちゃん建築士と改修工事着工時期について話し合った。

お父さんは、出来る限り早期に着工した方が、大工など本職さんが寒くて体が動きやすいのじゃないか、と。暑がりの自分基準での短絡的な案。一方、おじいちゃん建築士は、日が長い頃の方がよく働いてくれるとの事。なるほど、確かにそうだな。どうせ事前の解体作業はお父さんがするつもり。

耐寒力抜群、耐暑力皆無のお父さんが冬の今から解体を始めて、日が長くなってきた頃に本職に入ってもらえれば良しだな。という事で、本職着工時期目標を春先とした。

 これにより平成
27年明け頃、1階で引き続き住みながらも2階の解体工事に着手した。

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安普請な2階。畳、化粧合板、石膏ボード撤去は容易だろう、と考えていた。実際そうであり黙々とやるのみ、なのだがやってみると時間がかかるものだ。以前の別件施主施工でもそう、北側物置でもそう。北側物置解体時は3人工(1人工=8時間換算)にもなったろうか。

 畳が予想外の本畳。安普請居室なのでスタイロフォーム畳と思いきや、昔ながらの中まで藁の畳だ。これが重い。再利用して何か使えないか、とそのままの形で運ぶ。だが、いくら考えても思い付かず、搬出する為に半分に切断。これで
0.5人工程。化粧合板は手でバリバリ外せるが、胴縁に釘が残ってしまう。これも残さず外していって2人工程。天井の裸の石膏ボードは、後の搬出の事を思うと極力バラバラにしたくない。頭に落ちてくる埃もヒドイ。という事で、結構手間取って2.5人工程。これらでおよそ6人工。ただただ一気に解体する、というだけでなく考えながら、運びながら、などなかなかペースは上がらない。