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家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

施工者探し:本人も付き合う友人もイマイチなのでこちらからフッたような焦燥感と、難航具合を自己叱責して味わう鬱積感

建築士・施工者

さて、ようやく真打登場。左官の本職の方がようやく来てくれた。何か月も待ちに待っていた。さぁ、聞くぞ、聞くぞ、聞くぞぉ!

   「臭くなるらしいですね。ど、どう臭いんですかね??」「いやぁ、分からないです」 …なんだよ、それっ!!

 彼曰く、当たり前になっていて分からない、という旨。ホントにそうかぁ?? 土壁工事に携わる建築士や監督、そして左官本職と思われる方でさえ、ネット上で「かなり臭い」と書いているぞ!?

 膝から崩れ落ちそうなガッカリ感一杯のお父さんはそれを隠しつつ、まだ諦めないぞと黒漆喰についても相談してみる。母屋と門屋で一部剥離している所がある。これを修復して欲しいのだ。これに対して「黒漆喰は今はもうやっていない施工。今は、漆喰の上から黒塗料を施す。早々剥離しないから大丈夫」との事。

ダメだ。彼は「左官屋さん」なのかもしれないが「左官職人」ではない。こちらが事前に調べ上げた事を、自分の知見のみでことごとく引っくり返す。知らない事は知らない、出来ない事は出来ない、と正直に言ってくれれば良いのだ。発酵させた土壁を塗るような現場は少ないし、黒漆喰を配合して施工出来る職人さん少なくなっているらしいから。知ったかもいらないし、変なプライドもいらない。後はこちらが采配、取捨選択して出来る所だけやってもらう、という事も模索できるかもしれないのに。

 これも話が前後するが、見積項目を施主作成していた。これを大工の若き親方に渡し、概算算出の出来上がり予定を聞いた上で待った。しかし、連絡もくれずに度々の引き延ばし。稼働中の現場にも行ってみたが結構散らかっていた。現場を散らかしているような職人はダメだ、とお父さんは散々見聞きしたし指導もされた。一応、数字の羅列だけの人工(にんく)見積を出してはくれたが、時間も現場も管理や整理ができていない人、と見受けられた。

それと、例の左官職の方の存在。若き親方に目をつぶったとしても、もれなく例の左官職の方も付いてくるだろう。大工と左官、この重要な職方でケチがつく。おじいちゃん建築士曰く見積が高いとの事で、これを理由にして贅沢を言えない立場に関わらずお断りする事にした。

 この後、おじいちゃん建築士は第四候補の工務店にもあたってくれたらしい。が、門前払いとなった。賢明な工務店だ。

 おじいちゃん建築士の彼らとの今までの付き合い方に興味津々ではあるが、恐らく施主としてのお父さんが悪いんだ。3千万円はいくかもしれない工事を望みながら予算は1千万円。足りない分は施主施工。同じような立場で聞くなら胸が熱くなる話だが、商取引でなら酔狂としか思えない。そう、おじいちゃん建築士や施工者ではない、お父さんが悪いんだ。きっとそうだ。そうに違いない…