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家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

施主の心得:怠けるな!

さて、ハウスメーカーや工務店等の施工の「プロ」を侮れ、と書き綴った。では、施主はどうしたら良いのか。それは至って簡単、「施主として怠けるな」と。これが、お父さんの言いたい事の二つ目だ。「カネを出すのはこちらだ」と胡坐をかいていてはいけない。「きっとプロなんだから間違えてはないだろう」と希望的願望で思考停止していてはいけない。


具体的に言えば、「自分で勉強したり調べなさい」だ。

「プロ」と素人の差は色々あるが、一つには知識量や情報量だ。これが皆無だと、施工者側の良心と技量に期待する以外に道が無い。逆に、これを得ていると、施工者側との差を縮められる。少なくとも、真っ当な話が出来るようになり、施工者の力量が皆無の時よりかは分かるようになってくる。また、施工者も良い意味での緊張感を持ってくれるかもしれない。


口うるさい施主よりも、信頼してくれて寡黙にしている施主を好む施工者がいる。このような人で、施主が喜ぶだろうとサービス施工をしてくれたりする方がいる。だが、これに期待するのは可能性が低いので止めておいた方が良い。任せる所は任せるという事は必要だが、思考停止や丸投げの言い訳にしてはいけない。


注意が必要なのは、知識と実践の違いの差は歴然としてある事だ。これは引っくり返せない。

また、座学だけだと耳年増になってしまう事が挙げられるかと思う。家で言うならば、色々なバランスの上で建っている。何か一つだけを取って「こうすべき!」と認識していても、全体的には良くない事がある。それを指摘してくれた施工者に対し、「こいつは不勉強者か?」と捉えてしまうと不幸だ。まさしく「生兵法は怪我のもと」だ。


その危険性はあっても、やはりメリットの方が大きいだろう。昔と比べて平成の世では、施工者しか持っていなかったような知識やノウハウが得やすくなった。この時代背景のおかげなのか、在来工法の家一軒を施主施工で建ててしまうような方が複数人おられるようだ。お父さん自身も、マンションの内装全改修工事レベルではあるが二軒した事がある。それに、お父さんも在来工法の家なら施主施工で建てられる自信がかなりある、妄想では。


施工の「プロ」のように、スムーズに、早期に、華麗に出来るとは思ってはいない。しかし、素人でもそれなりに出来る事をこの人達はやっている、と思えば崇め奉るような気持ちにならない。言い換えると、発注者と受注者の対等な立場として冷静に話が出来る。

もちろん、素人知識をひけらかすような事はしない。要望等に否定的な事を言われてもニコニコしている。しかし、腹の内では客観的に相手の話しを聞いている。そして、その話し方やその内容から、お父さんなりにある程度はその真意を読み取ったり出来るようになった。勉強すればするほど、調べれば調べるほど、だ。