家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

ホントの「プロ」への対価ならお得感ありあり

 薪ストーブ導入のキッカケを作った張本人のおじいちゃん建築士に相談。施工できる大工を知っているので問題なし、さすがに奨めるだけあって設計事例を持っている、との事。


 で、ある日、おじいちゃん建築士の過去の現場のお宅を訪問する機会を得た。そこでは薪ストーブを導入されていた。が、お父さんがネット上で得ていた知識からは外れるような設置の仕方。使いづらそうな上、煙突のススが溜まり易そう感じ。

 そんな事は腹に収めつつ、オーナーの方に色々尋ねさせてもらった。ならばやはりだ。使い勝手が悪いだけでなく、ススがよく溜まるという。ちゃんとその写真まで撮っておられてファイリングされていた。おじいちゃん建築士にも見習って頂きたいご姿勢だ。その写真は、ネットであさりまくった事例写真でもトップクラスのススの溜まり具合だ。オーナーの方の責任もあるのかもしれないが、それ以前の問題なのはお父さんでも判った。

 ネット情報とこのオーナーの方のおかげで、おじいちゃん建築士はあてに出来ない事が判明。「プロ」という肩書への信用度がまた低下。

 薪ストーブを自分で使ってもいない建築士や施工者が計画や施工したものは、不具合のある事例がそれなりにあるらしい。その事例を見る限り、完全なる座学だけのお父さんでも、それらの「プロ」よりまっとうに計画も施工も出来そうに思えてならない。

 という課程を経て意を決し、箱根の向こうの薪ストーブ業者氏に連絡を取ってみた。すると、すぐに返信があった上に遠方にも関わらず快諾。後日、日程調整の上にご来訪。いやぁ、気持ちが良い。こうでなくっちゃね。

 お父さんのプランで何ら問題なし、とお墨付きをもらう。全館暖房を試みたいという事で相談し、案を出し合いまとまる。竹製薪棚を見て感激してもらいつつ、「こういうちゃんと準備をするような人は、薪ストーブで失敗する事はない」と褒めてもらえた。

 チムニーの設置も奨められた。
「自分での施工時もだが、煙突掃除などメンテナンスをする際に屋根上作業の安全性や安心感は全然違うよ」と。自分の売上ではなく、ユーザー視点からのアフターアドバイス。これで、多少の費用が掛かっても納得なのでチムニー設置は確定。

やはり、ホントの「プロ」という方とお話が出来ると、対応だけでなく問題点も説明も回答も明確だ。これで全て込みで5万円。やはり安い。こういう業者の方には、お父さんはもっと払っても良いと(気持ちだけは)思える。そんなお得感がある。