家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

お父さん、薪ストーブに経済性があるか否か考えてみる

薪ストーブに経済性があるか否か。

重たい木を集めて薪にする、そして乾燥させてストーブにくべる。都市ガスとは比にならず、買いに行って給油しなければいけない灯油と比べても、非常にメンドクサイ。化石燃料暖房にはない良さがあるのは想像できるのだが実感はない。だからなおさら、経済性がないと継続性を担保できない。というわけで、まずはデーター集めを開始した。

 現在、改修前のこの家は使用居室が3室だけ。面積で言えば
30㎡強ほど。かつ気密性はもちろんナシ。この状態で灯油代が23,000円ほど。(平成25年冬季1100円弱)

対して、改修後の暖房対象面積はおそらく150㎡ほどと見立てた。単純計算だと5倍の115,000円がワンシーズンの灯油代。しかし、実際は無人時の居室は暖房しないし、建具から暖気が漏れたりするだろうし、雲をつかむような感覚なのだが辛めの想定で70,000円と見てみよう。

 次に薪ストーブ自体の寿命だが、これが困った。これと言った数字がないのだ。メンテナンス次第で
20年と謳う人もいれば、10年程度という人もいる。ここはやはり辛い方の10年で見ておく方が無難だろう。当然、全館暖房を目指すので大きなストーブが必要。それに、やはり鋳鉄製がデザイン的にも憧れる、という事で大体40万円~50万円ほどだ。
 薪ストーブ本体と比べて一生ものだと謳う人が多い煙突は、価格も本体よりも高額だ。この家の場合、50万円は下らなさそうだ。
 薪作り道具は、検討が付かないが10万円もあれば揃うだろうか。
 という事で、ざっくり110万円ぐらいになりそうだ、とこの時点ではそう算出した。

 灯油ストーブを複数台の新規購入や買替、そして灯油代。
10年間で80万円~90万円ぐらいだと見ると、灯油ストーブに軍配があがる。また、20年間で見ると灯油ストーブが160万円~180万円、薪ストーブが150万円強と想定できそうで、やはり薪ストーブが特段優位性はなさそうだ。しかも、年々きょうこもりょうすけも在宅時間が短くなるだろうから、灯油使用は減りそうだし。一方で、お父さんとお母さんの薪生産力は年々衰えるのだろうし。

 経済面で優位性があまりなさそうだと見なした薪ストーブだが、労力は度外視すれば大きく劣るわけではないとも見なせる。二十代の頃の俺よ、簡単には諦めないのでもうしばし待ってくれい。