家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

建築士選定と候補家屋決定

 こちらから当って行っても、相場単価とこちらの予算の乖離で門前払いだったので、向こうから来てもらう事にしようとインターネットで匿名募集を行った。ここで、3候補と予算を提示、施主施工も辞さない旨を明記し、可能だと思うならば挙手を願った。

 応募があったのは、一桁。予算がふんだんにある案件には20名以上の挙手があったりで、お父さんの案件応募者数はかなり少ない方。がっかり。

 中には、以前小馬鹿にした建築士が応募しており、さらにお父さんは引いたけども。


 応募建築士の方は遠方地が多く、一体どういう人物なのかを掴む事が今度は課題。他の募集者はプレゼンをしてもらったりしていたようだが、お父さんの場合はそもそも更地に新築か、中古を改修かの助言をまずは求める所から。改修の場合は現物を見てからじゃないとプランを考えられないだろうから、安易に求められない。なので、プラン能力はじっくり後で話をさせてもらうとして、その話がちゃんと出来る人を選びたい、と考えた。


 そういう募集サイトは、仕事欲しさに手当たり次第応募していると見受けられる建築士が多い。良く言えば、好き嫌いを設けず設計をしたいだけ、なのかもしれないが素直にはそう思えない。

 なので、お父さんから募集期間中にサイトを通して色々話しかけてみた。

これに比較的応じてくれたのは二人。一人は非常に遠方ながら、設計はするので施工者は施主が現地で見つければ大丈夫と。もう一人はさほど遠くはないものの、おじいちゃん建築士。う~ん…

 おじいちゃん建築士は、ご自分でも古民家に住まわれていて、伝統構法も知っていると言う。さすがおじいちゃん。そして、おじいちゃんだけどもお父さんの話し掛けへのレスポンスも良く、しかもそこまで遠くない所におられる。

という事で、このおじいちゃん建築士と話を進める事に決定した。ちなみに、建築士探し開始からこの選定までで約2年を要した。


 中古3候補を絞る件はこの募集サイトで話し掛けを行っていた過程で、お父さん自身の考えが絞られていった事、大きな伝統構法家屋でも施主施工を前提にするなら予算内で行えるとおじいちゃん建築士が太鼓判を押された事、この二点で決まった。