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家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

例えるなら美人令嬢にビビッてしまうような出会い

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 怒涛の家さがしの開始間もなくの頃、地域の選択肢を拡げた時点でとっくに存在は知っていたものの、数か月ほど放置していた。物件位置の特定が机上で出来ない数少ない物件であり、現地確認を試みた事はあったが近隣まで来れていながら途中で諦めた。
 そこで諦めたのは、分かりづらい写真と資料からして純日本家屋かつ郊外具合が強くて、お母さんがおそらく関心を示さないだろうと決めつけていたからだ。
 ただ、選択肢を消化しきっていて、一応見に行っとかないかと誘ってみた。
 元付業者名は分かる物件だったが、勘が働いた、知古の業者氏を客付業者として立ってもらった。これは後々正解だったと痛感する。

 一歩敷地に入ったら、これはスゴイかもしれないと一目で分かった。ガレージに門屋、納屋、そして大きくて壮言な、入り母屋造りでのし二階建の母屋。誰でも分かる程度だ。裏庭には、一畳程度の物置に、浴室等の別棟、それに漆喰壁の蔵がある。

 母屋に入ったら、その大玄関のこれまた凄さに一目惚れをした。昔ながらの間取りの伝統構法家屋だが、使われている材がいちいち立派なのだ。


 お母さんに感想を聞くとすこぶる良好。お父さんと同じく大玄関を見た時点でだそうだ。

 お父さんとお母さんと意見が一致した物件は、山ほど見たけどここでようやく三件目。選択肢が尽きていたので、おそらくこれ以上は何年も待つ覚悟がないと出会わない。

 じゃぁ、決まりじゃないのか、というとそうでもなかった。規模が大きすぎる上に、お父さんの知らない伝統構法家屋だからだ。

 全改修するには、おそらく改修予算の3倍はかかるとハナから見込めた。予算に合わせて1/3レベルの改修をする、という中途半端はあり得ない。既に意匠として完成している為だ。
 使いづらさはあっても不具合自体は限定的。なので改修目的は、現代的かつ老後を見据えた快適性を得る為と、住まい手となるお父さん達の嗜好に改変する為となり、されば全改修しかないのだ。

 この予算の問題を覆すには施主施工しか手段がないと思われたのだが、伝統構法の改修にはさすがのお父さんも恐れおののく。自分に特別自信がなかったりすると、一般的な女性なら何ら問題なく接しられるが、住む世界が違う上にカワイイとかではなく美しい女性であれば緊張してしまう、みたいな?

 さて、これまたどうしたものか、とここから新たな苦悩の幕開けとなった。