家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

苦肉の「施主施工」策浮上


 家づくりの方向性は見えてきつつも、土地探しはなかなか難航していた。検索範囲は徐々に広がり選択肢は増えても、価額が予算範囲内の土地は何かしら問題がある。


 展示場で出会った自然素材仕様の家も、やはり予算外。グレードを落とすと、そこらへんの普通の家に内壁仕上が漆喰だけ、ってな具合で何ら解決せず。

 この仕様の家は、考案者の元締め企業が建材供給や施工仕様指導等をしていてその加盟店がそれを受けて建てる、というもの。

 なので、出会った展示場出展企業じゃなくとも、同じ加盟店の他社でも建設可能なので複数社廻ってみる。が、結果は当然同じ。むしろ、嫌な奴がいたりして元の展示場出展企業(ここの担当者は元締め企業から表彰されたりして優秀だったみたい)に舞い戻り、など足掻いてみたりしていた。


 というわけで、とうとう伝家の宝刀で最終兵器、と言うか苦肉の策っぽくて禁断の果実、中古住宅を買って「施主施工」を模索し始める。

 例えば、無垢木は普通に供給されているしお父さんも加工はできる。当該仕様の漆喰の素材成分と配合量を突き止めたので、自分で調達もできる。そもそも、在来工法家屋なら施主施工で新築する自信だけはある。しんどいけども…

 予算総額2,500万円は変えないものの、いざとなれば施主施工として「土地付き中古住宅」を予算1,500万円、施工費用1,500万円、当時の住居の売却代金500万円、と内訳を改めて検索し直す事にした。