家づくりへの二大影響:自然素材家屋編 -3-
「劣化」ではなく「風化」… これだ!!!
ビニール壁紙がベローン、何とか風サイディングがドローン、ベニヤ板や集成材がパカーン、などなどではない!
不具合があればそこだけ交換しやすいし、漆喰や木が汚れて気になるなら削れば良いし、何なら汚れも風合いじゃないか!
そもそも昔ながらの素材で造ればシックハウスにならないのでは、という発想だったらしい。
昔ながらの造り方や素材を使ったものが古くなればどうなるか、見本は日本国中にある。うん、全く問題なし。
新建材と言われる、工業&化学製品製の古家屋の見本もたくさんあるが、うん、問題ありまくり。
在来工法による新建材家屋は、庶民にも手が届く価格で一定以上の品質があり、国民への住宅供給、生活水準向上に大いに貢献したと思っている。
しかしながら、問題点もありそれは見直しが行われているようだ。
そういう業界やら行政やらなどの動きはさて置いて、大手ハウスメーカーの注文住宅、大手関わらず在来工法の建売住宅は、造り手&売り手から一番感じる意図が「売る為、売上高を上げる為の家」というものでした、お父さんの場合は。
売る事はもちろん、受注金額を少しでも上げる事は企業としては当然、その為に流行りの設備や仕様を取り入れる事も企業努力。もちろん、住み手の事も考えてくれている企業も(いくつかは)ある。
…と希望的観測を含めて思うのだが、どうしても何十年もそこに住み続ける住み手本位、住み手発想の家とはあまり感じられない。
造り手と住み手であるお父さんの意志がマッチしていない、という事だろうかね。
「『劣化』ではなく『風化』」
この観点というのか、思想というのか、意志というのか、これはすこぶるマッチングした。ようやく見つけられた思いだ。
これであれば、「長寿命」「快適性」「満足感」を得られる家づくりが出来るのではないか、と自然素材で建てる事を考え始めるようになった。