家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

土木工事は高いねぇ

 生駒市が山の上の住人の高齢化に伴うコミュニティーバスの充実を検討している、という一点に期待し、歩行がツライ程の立地には目をつぶろうとしていた。
 売主は売れずに困っているフシがあるし、他の権利関係は処理していくつもり。後は、上物が建つか否かにかかっている、というぐらいであった。

 造成(=擁壁を造って土地を平らにする工事)はカネがあっても嫌だった。
擁壁の鉄筋コンクリートの寿命がその更地の寿命となるからだ。
 どうせ鉄筋コンクリートに頼るならば、どうせ造らないといけない建物の基礎コンクリートを、傾斜地対応仕様みたいなものにしよう。普通の基礎コンのものよりも少々費用が嵩むだけならば賄えるかも、と期待しそのプロデューサーにも話していた。

 で、結果は「プラス5、600万円になりそうです」と施工業者氏。

 予算を上げた分、又はそれ以上かかってしまうのでは意味が無し。それまでの、「克服しよう」「出来るかも」と思って蓋をしていた欠点が脳内で噴出。
 という事で、数か月を費やした生駒の傾斜地はスパっと検討終了。

 ちなみに、この
数年後に家族で改めてこの土地を見に行ったね。って、覚えていないか。生駒山上遊園地に行ったついでに、そして家づくりの初心に帰る為にだ。

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 あの土地は造成された上で二分割の更地となり、また周囲も造成中で様変わりしていて時間の経過を感じた。その風景を眺めながら、今の家で良かったなとお母さんと共に振り返っていた。