家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

生駒の傾斜地

 今の家の購入に至るまで約3年。

 検索して検討した物件は、数は不明ながら確実に100件以上。

 現地に行ったりなど具体的に調査・検討をした物件は2030件程。

 買付申込をしたのは3件。

 家さがしの為に走った距離は、二輪・四輪共で2万km弱。

 

 

完成!ドリームハウス―理想の家が建つ!







 お宅紹介というようなテレビ番組、雑誌にブログ等で、「この土地に出会うまで○年かかりました」「構想○年です」などなど先輩施主の方々の数字に触れても至って他人事、「大変だな」という感じで聞き流し、読み流しをしていた。
 今なら我が身の事として共感できる。実際に自分がまさかそれほどの時間と労力を要するとは、家さがしをしようと思った段階では想像できていなかった。

 そんな能天気な頃に具体的に検討をした最初の土地の話。

 投資案件ではなく、自分と家族の終の棲家として探す事は初めて。いろいろ勝手が違う。ただ、選択肢はほとんどなかった。2千万円という予算と、奈良県生駒市生駒駅から徒歩圏内、しかも大き目の土地面積、と定まってしまっていた為だ

 その土地は、生駒山脈を実感せざるを得ない傾斜地。高低差は目算で5~6m。
 景観はその分まぁまぁだけども、駅から徒歩圏内では事実上ない。近隣に住まわれているのであろうおばあちゃんが、曲がった腰をさらに重力に抗うように曲げてキツイ坂道を登っておられる。
 接道は、車の敷地進入は一応出来るものの、基本は階段に接する厳しいもの。しかも、敷地内に何故か側溝からの排水管をまたいでいたり、権利関係が怪しい所あり。で、900万円台。

 投資案件なら手を出さない。
しかし、選択肢がこれしかないので本気で検討開始をした。