家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

「地に足をつける」の考え始め

 お父さんの両親、お母さんの両親、要は二人のおじいちゃんとおばあちゃん達の家への価値観は、それぞれお父さんとお母さんに引き継がれているように思う。
 

 お母さんが団地住まいに少しコンプレックスを抱いていた、という事を書いた。それをお母さんの両親も抱いていたと思わせる言動を、お父さんは直接聞いた事がある。
 お父さんの家に対する価値観も改めて考えると、やはりお父さんの両親とほぼほぼ一緒のように思う。
 その所為なのか、幼少期から成人するまで借家にも、それ以降に短期間住んだ持家にも特別な感情はない。まぁ、単にそういう年齢だったからかもしれないけども…
 

 二人がお父さんの影響で、家というものを「耐久消費財」や「資産」として捉えてくれるようになれば、お父さんとしては金銭面で頼もしく思えそうだ。その一方で、お父さんやお母さんのように、地に根差していないような感覚を味わったままで大人になるのも、なんだか寂しいようにも思うようになってきたのだ。
 

 また、お父さん自身が打破したいという想いもあった。お母さんとの質素倹約生活に工夫を出来ずに無味無臭的生活になっていた事を、レンタカーを手始めに打破を試みた。しかし、本格的にしたいと考えるようになっていたのだ。

 

 このような想いを持ってお母さんに訴えてみた。お母さんは、こういった事を考える人ではなくノリや感情で捉えるタイプ。案の定と言うのか、同意してくれたので動き出す事になるのである。