家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

道具・設備

物品から得る精神的豊かさ

刃物全般に無知。年間数百匹の蚊を狩るモスキートハンターながら、まだ生きた狩猟鳥獣と接した事は無い。そんなお父さんが何故にこのような高価なナイフを二本も得たのか。 一見するとこの手の人間は、格好から入るタイプと思われるようだ。全くそんな自覚は…

刃物道具

久方ぶりの大工工程で、久方ぶりに刃物砥ぎを行った。ちょっと前までは鏝と格闘、次は鑿と鉋。 左官職からは怒られるかもしれないが、鏝の手入れは特に無い。本当はあるらしいが、綺麗にさえしていれば特段早々に不都合が出無さそう。出ているのかもしれない…

腹立だしい準備不足例

さて、左官先生のDVDを発見する直前、スサ量の疑いを晴らす策を考えてみていた。それは、本職御用達既調合漆喰を実際に使ってみる事。 スサの不足疑念は99%の確信を持っていた。本職動画にて、鏝板や壁に塗り付けられている材の具合を何度も繰り返し観察。…

遠回り具合が過ぎる

■同第七回目:丙面 〇主目的 ・砂漆喰の調合具合確認 〇施工方法 ・砂漆喰のみ一回塗り 購入漆喰材の調合具合確認の為、まずは砂漆喰から確定を目指す。砂漆喰は塗付後、早々に上塗漆喰に隠れてしまうので単独塗付だ。 そして翌日、何ら不具合が見当たらない…

漆喰にドライヤー

■同第六回目:同乙面 〇主目的 ・均等的乾燥実験 ・「押さえ」鏝圧実験 〇施工方法 ・乾き斑の強制解消実験 ・軽い「押さえ」二回 ・他、前回と同様 〇所要時間 ・今回、及び以降非計測 圧が強いと思われる押さえを行った結果、表面強度に強弱が出た事により…

客観視点

■同第五回目:同甲面 〇主目的 ・糊の追加調合による検証 ・本職用中塗り鏝、及び仕上鏝の使い処検証 ・動画撮影による検証 ・「押さえ」実験 〇施工方法 ・砂漆喰による下塗り(本職用中塗鏝)、及び漆喰による重塗り(同左、仕上鏝) ・「押さえ」三回(仕…

床板漆仕上げ塗り

おばあちゃん発言を引き摺りながらも、立ち止まる事は許されない。しかも、そろそろ四月が終わる。そうこうしていると梅雨。漆に大敵な梅雨。季節の移り変わりもお父さんを容赦しない。と自分の尻を叩いて行うのは床板材の摺漆。漆を引き摺ってやるんだ。 こ…

中塗仕上塗り本格デビュー

さて、出来た練り直し漉し中塗土は如何なものか。それはもう劇的に塗り易くなった。こう言ったお父さんに対しきょうこは「私のおかげ」と言う。確かにそう、きょうこや皆の成果。 この漉し土を使う事で施工に諸々変化する。 漉し以前の土で塗る場合、小石等…

油紙の贈り物

書院跡の対処施工と並行して、例の亜麻仁油硬化待ちだった小壁の施工も進める。完全硬化とは言えずだったが待ちきれずでの再開。 竿縁天井撤去後の小壁に関する施工は、先に書いた梁束梁貫板や埋め木等の造作、それらと長押等への古色塗装、繊維壁の表層と下…

十字材回転

計画は出来た。いざ実行。毎度ながらの木材回転入れ。素直に普通にガツンと柱等を入れたい所、そうは問屋が卸さん改修工事。あれやこれや考えた挙句、当該箇所の東西を分ける柱は上部をホゾ、下部は雇実とした。 上部を中心として回転差しの上、最後に下部を…

足場資材が欲しい

もういい加減に高所作業は嫌だ。お母さんならずとしても高所作業が続くとそう思う。今から考えると、足場材を幾つか購入していても良かったかもしれない。施工が進む程、使用箇所が減ってコストパフォーマンスが減っていく。どうしよう、現段階で真剣に検討…

不安定施工

板の加工工程の次は仕上工程へ。要は古色塗装。 まずはヤスリ掛け。いつもの120番からの240番の二回掛け。広い面は特に問題無い。ギリギリ見えるかという木端部は、ベルトサンダーではちと面倒。なので、何枚も重ねて木端部を広くして。 そう思いきやここで…

現場保守管理

中塗土による仕上げの左官も施主施工。そう決定したものの、予想よりも遥かに長い工期を要している。 着工前で逃亡社長がまだ逃亡していなかった頃。おじいちゃん建築士は、着工は日が長くなってからが良いと言っていた。その方が施工者の一日作業時間が長い…

チムニーの価値

自分を超えてしまう施工。チムニー施工はこれに該当すると思う人は、お父さんの体感する限り全員。そりゃそうだ。屋根に穴を開けるんだから。 以前書いた事だが、チムニー施工一択提案する薪ストーブ業者があった。チムニーではなく煙突直出し法は嫌がる嫌が…

施主設計、施主施工、施主調達

お母さんは、会社では営業という最前線の部署にて働いている。現場に行って稼いでくる部門だな。軍隊でいう所、歩兵師団だな。機甲師団やら空挺部隊やらもあるが、歩兵だな。陸上自衛隊で言うなら普通科小銃小隊が相当するのかな。その隊員の方だとどうか分…

記憶の喪失の中にあった素朴な不思議

はい、天板は設置されました。はい、巾木の漆は硬化しています。ではドッキング、とはいかないワンパターン。壁と天板の取り合いで北側は新設壁、とうに完成している。では、東側と西側はと言うとそもそも壁がまだ無い。はぁ、めんどくさっ。 と思った事は覚…

ドラえもん待ち

大枚はたいて購入した自動カンナ。仔細は触れないとしたが少し触れる。 この機械に木材を挿入すると、その材が流れていって削られて出てくる。材を流すのは、材の通り道の上方に付けられた二本のローラーによる。このローラーで材を強く抑えつけ回転、同じく…

きっと夏のせい

床板加工やキッチン天板漆塗りの同時並行作業。と言っても、そう簡単には並行出来ない。床板加工は主に午前中のみ、漆塗りは硬化待ちの時間がある。よって、その最中に諸作業や雑用を行う。施主施工では振り返っても現場は進捗していない。自分が何かの作業…

中学生日記

お父さんは中学生の頃、漠然と進路に大学を置いていた。周囲の仲良い友人達は就職か専門学校か、と言う中では少数派だった。 大学なんて無駄と当時は言っていた理不尽さ溢れるお父さんの父親との確執が高まる中、それでも逃避行せずにグレ切らずにおれたのは…

「Senzo blog」

で、残念ながら後悔が発生。覚悟はしていても実際に起こると嫌なもんだ。 埋め木を作る。そう思うに至ったにしてもどう作るのか。製品の埋め木は、丸い形に対して木目が同心になっている。枝から作られているようだ。その意義は、枝の活用と言うよりも見た目…

妥協との折り合い

硬化と作業を分ける妙案が思いつかないまま、三回目捨て塗りを実施。所要時間は3時間弱。漆使用量は110g。 時間も漆量も減った。それほどに木地が順調に漆を吸っている、又はお父さんの技術が向上しているのか。そういう訳では無いと思う。と言うのも、漆に…

手を変え、品を変え

捨て塗りと水砥ぎ。共に経験した。結果、混乱と恐怖。大工でなら鉋、左官でなら鏝。一見、単純そうな道具と使いこなし方。でも違う。漆も同じだなぁ。やってみると分からん事が溢れ出した。「起承転結」でなら「起」か。でもこれ、「結」に辿り着けるのか、…

砥ぎ地獄

師曰く、「木地に吸われた漆は固まる迄に時間を要す」。 一回目捨て塗り終了から凡そ一週間。この間、気温と湿度と共に良好な状態。まず間違いなく木地内部に入っているはずの漆でも硬化している。 塗布表面についてはとっくに硬化。何なら翌日には完全指触…

一回目捨て塗り後の話

板が反り直っている内に裏面塗布実施。懸念していた裏面塗布。あぁ、しんどかった。漆は刷毛を伝わり流れ落ちてくるし。所要時間はやはり凡そ2時間弱。表面と併せて一回目捨て塗りは4時間弱も要した。 板反りは終了時には取り合えず無し。暫く様子見。 この…

アイロン工具の習得

一回目捨て塗りを表面だけで終わらせたのには理由がある。キッチン天板の一部が反っている事に気付いたからだ。 箇所はL字型の短尺端部。ここは反り止め桟から距離がある。桟を入れた際には反ってなかったような気がする。梅雨目前の頃、土壁の家屋だろうが…

漆塗り、いざ開始

師匠のサイトを何回閲覧させてもらっただろう。木工家の方のサイトなのに木工記事には脇目もふらず、漆塗りのみで20回は下らんだろうか。イメトレは出来た。道具に続いて材料も揃えた。 ちなみに、漆を使われる方の漆容器に多そうなのは金属チューブ。この方…

布に漆

「直ぐ使い」にしてもらった漆刷毛。もう直ぐにでも使える。だけども直ぐに使わない。 漆刷毛のお勉強中、度々出てきたのは刷毛自体の強度を上げる事。漆刷毛が永遠では無いとしても、二人の代ぐらいまでにはちゃんと残っていそうなので説明しておこう。 漆…

作り手との触れ合い

大盤振る舞いも辞さず、と構えていた。しかし、高額な刷毛は漆器等に使われるような代物。お父さんの見立てでは、本施工ではさほど高級な刷毛は要せず。そもそも匠の技の刷毛を使いこなす自信も無いけども。 主だった漆刷毛は人毛が使われる。ちょいと前まで…

日本銀行発行支持投票券

で、見つけた。現代に残る漆刷毛の原型を創られた方のご子孫のサイト。 徳川四代将軍家綱の治世の頃、武家にも関わらず発明されてそのまま刷毛職人となられたそうで。それから三百年以上も続く漆刷毛師の家柄となったとの事。現在のご当主は文化庁なり何なり…

樹液を塗る刷毛

漆塗りにはヘラやその他に布が多用されるようだが、塗装具の王道と言えば刷毛というのがお父さんの認識。以前はペンキしか知らず、本施工にて柿渋や亜麻仁油に触れる事になった。いずれも刷毛での塗装を行ってきたお父さんにとってはそういう認識。ヘラや布…