家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

施工:造作

うねった精神を施工で矯正

上水管が設置出来るまでには造る。そうなると、食洗機設置棚周辺の他施工も必要となる。すぐさま本命に取り掛かられない。なので、非常に億劫だったのだがもうヤルと決めた。 まずヤル事は、食品庫の壁の造作。食洗機をやるのに食品庫。そうでないと、重量物…

土壁仕上げにニッチ

施工に話を戻すと電気管工事は落ち着いた。この次にしたい事、先の上水管施工にての漏水試験。ちゃんとしてれば上水管施工は簡単、と言えどもミスはある。お父さん、自信は有っても過信は無い。施工、だけではないがミスなんて山ほどある。接着剤がちゃんと…

お母さんも小便を立ってすればどうか

さぁ、トイレ小窓をどうやるかに戻る。 この施工の何が一番嫌かと言うと土埃とかではなく、外部仕上げが黒漆喰だからなのだ。黒漆喰と書いたが、明らかに塗装膜があり、と言って他部の黒漆喰の断面を見たら白漆喰と黒塗装膜の境が明確ではなく、正直な所よく…

まさかの亜麻仁油削り

書院撤去により中途半端になっていた付鴨居造作。同撤去後に造作した壁足元等の巾木も造作。諸々の埋木終了。凡そ1.5人工。そしていざ、古色塗装開始。お母さんにと言ったけども、あのお母さんに任せられないのでお父さんがする事に。 まぁ、兎に角ペタペタ…

付鴨居の謎、多分解明

周囲の中塗土や漆喰の仕上げを終えて薪ストーブを設置するのは、流石に五月中には出来るんじゃないか。そんな去年末の予定、いや、予想は大いに外れ。六月に突入したものの、中塗土再施工どころか漆喰に悪戦苦闘の日々。 甲乙丙のヒビ残存壁に手を付ける気は…

埃の設計

ただ、この方向でずっと検討していたが、決定にはなかなか至らない。それは、どうやって作れば良いのか見えないから。 構造に寄与する木組み方となると精度が求められるはず。その自信が無い。さらに、この格子壁は通風させたくない遮断壁。となるとガラスを…

足場資材が欲しい

もういい加減に高所作業は嫌だ。お母さんならずとしても高所作業が続くとそう思う。今から考えると、足場材を幾つか購入していても良かったかもしれない。施工が進む程、使用箇所が減ってコストパフォーマンスが減っていく。どうしよう、現段階で真剣に検討…

不安定施工

板の加工工程の次は仕上工程へ。要は古色塗装。 まずはヤスリ掛け。いつもの120番からの240番の二回掛け。広い面は特に問題無い。ギリギリ見えるかという木端部は、ベルトサンダーではちと面倒。なので、何枚も重ねて木端部を広くして。 そう思いきやここで…

施工内容よりも注意事項なのだ

板材が出来上がった。本職や一般的施主施工者は多分ここからスタートしている。キャリア試験に合格した官僚も一足飛びの階級でスタートするらしい。ノンキャリアのようにほぼ底辺からスタートするお父さん。人工を惜しんでお金を惜しまない本職や一般的施主…

社会の役割分担による専門化等の有難さ

この年、農家の方から罠にかかった猪肉を分けてもらう機会があった。きょうこは覚えているかもしれないな。 猪は、我が家でスーパーで買うレベルの普通豚と違う。噛み進めると口に入れた最初に感じた調味料の味の向こうに、これが肉だと感じる味がやって来る…

伝統構法長期自然材多用施主施工の特有スキル

単なる家主と違って見れば見る程萎える長押。では残そう、と思うのは施主施工者として自然な心理だと思う。但し、どう残すかがまた検討課題となる。と言うのも長押裏が見える改修だからだ。 それは階段の存在。今までの2m未満の生活視線なら気にならなかっ…

立ち塞がる日本建築様式材

梁束梁貫仕様に決定したとしても、全体的には間違いなく伝統的日本建築様式の破壊中な事には変わらない。破壊話の流れでもう一つしておこう。それは「長押」について。「ながおし」と書いて「なげし」と読む。木地のままで鴨居の上に付いている板材を指す。 …

梁束梁貫仕様の因数分解

では、梁束梁貫仕様にすれば良いではないか、とはならない。それはそれでゾッとする。出るか出ないか分からないヒビと、確実に施工負担増大する仕様変更。なかなか決断に至らない。こういう時は思考の因数分解。 梁束梁貫仕様にしない場合。要は、小壁が大き…