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家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

単独施主施工へ邁進

漆喰採用理由話は残念ながらまだもう一つある。施主施工向け建材と見たからであり、お父さんにとっては結構重要だ。 「当社は施主施工を応援」とか謳って実の所、漆喰を施主に塗らせるだけの施工業者が複数ある事に触れた事がある。これは逆に言うと、ズブの…

幻の職種、「多能工」

ところで、「多能工」という特定の工種名が無い職方がいるらしい。探検さんご来訪時、多能工は使い勝手が良いだろうが器用貧乏という評になった。 しかし、噂には聞いた事がある程度で実際にお見かけした事は無いと思う。大手ゼネコンJVの大きな現場にて、…

記憶の喪失の中にあった素朴な不思議

はい、天板は設置されました。はい、巾木の漆は硬化しています。ではドッキング、とはいかないワンパターン。壁と天板の取り合いで北側は新設壁、とうに完成している。では、東側と西側はと言うとそもそも壁がまだ無い。はぁ、めんどくさっ。 と思った事は覚…

「美への奉仕」

但し、勝手ながら個人的には困った。漆刷毛職人の方はたまたま情報発信をしてくれていた。しかし、塗師の方のものについては、探すも極めて限定的かつ不足。 お父さん世代かお若い方による内容はあるものの、如何せん数が少ない。そして内容は参考書籍のもの…

「答えを知ってからグダグダ抜かすな、腰抜け野郎共が」話

はい、次。天板の持ち上げ対策とL字接合問題の解決。 天板を持ち上げた状態にしておく、となると馬に載せてしまうのが一番簡単。馬は三台のみなので追加製作をしようか。 しかしながら、馬材料に使えそうな角材は残り僅か。さらに、普通の馬では低すぎる。施…

設計の「先生」

思考の混乱に苛まれる当時のお父さんの状況を読んで、二人はどう考えるだろう。 薪ストーブ搬入時に使用した台車を利用する。そう考えたのなら喜ばしい。いくらお父さん並みの重量だからと言って、台車に載せられない事はない。寧ろ、薪ストーブと違って長尺…

貧弱体制

さて、何が問題か分かるだろうか。 お父さんやお母さんの乱心行為とかが無ければ、二人はキッチン天板は日常的に目にや手にしているはず。 その天板、反り止め桟を除いた正味のタモ天板のみの重量は凡そ50kg台半ば程。コンロとシンク設置の為の穴開けをする…

工程の躓き

それらを解決して施工が始まってからも、様々な課題が見つかる。事前に網羅する事など不可能。だからこそ建築業界は経験則のどんぶり勘定。二人が建築土木やその周辺業界にいない場合、そのいい加減さにちょっと驚くかもしれない。だからこそ改善の余地等が…

施主施工の不透明さ

蟻桟の通り道を埋めた事で板材として完成。ようやく、寸法切りの上でL字型にする為の接合部を粛々と加工。埋めた上でのこれら加工、2時間か3時間程度だったろうか。 一山超えた。そして、新たな大問題。長尺板と短尺板をどのようにして接ぐのか。正確に言う…

ピッタシピタゴラ

さぁ、施工再開に伴い施工記録内容の再開、「ピタゴラスの定理」について書くぞ。 これを読む二人が、もし十代で現役学生ならば説明不要かもしれない。二十代以降ならちょっと怪しくなってくるかな。学校で習った事は使っていないと忘れてくる事は多いからな…

自然素材家屋施主施工の一つの盲点

<自然素材家屋での○×違い> 古民家先輩邸にて中塗り施工をされた探検さんから、水引きについて散々ご助言を頂いていた。この事でだいぶビビッていたお父さんだが、蓋を開けてみるとさほど手こずらなかった。これは、水引き対策兵器が功を奏したのではないか…

「拘り」あれば何でも出来る。「拘り」行けよ。行けば分かる。

長い余談を書く。お父さんからすると、施工方法よりもこちらの方がよっぽど本題。これさえ通ずればウダウダ書かずとも何とかなる。 以前にお父さんの施主施工品質について記述した。今回の左官にてまた「拘っている」から改めてだ。 「拘り」。「高みに昇ろ…

左官職排除の急先鋒

お父さん自身、左官職の方と触れ合う機会はほぼ無かった。そもそも一般家屋現場は数が少なかった事もあり、そういう小規模現場では全く記憶が無い。主だったマンションや公共施設、ビルや工場など規模がある現場では拝見する事はあった。そういう現場の左官…

左官中塗り工程突入プロローグ

ところで、左官工程の山場の一つ「中塗り」について。荒土プール内が空になった事で一段落を至る。 この中塗りについて書く前に、お父さんの考える「大工」と並び立つ家屋を成す双璧工種、「左官」について触れたい。「左官」を考えると、日本の住宅文化の変…

本職施工大斑直しの大斑直し

現在に追いつく為にほぼ毎日更新していたブログ。追いついた事で時間的にとても楽になったこの頃。書かない事が当たり前になりそうで、竣工まで続けられるかの心配は微増。 数日振りに書く内容にしても至って簡易。母屋二階大斑直し工程。一階と基本的に同じ…

「資格」より「人」

ちなみにこの新柱の材、今までの既存や新規購入した杉材とは様相が違う。木目が違うし、表面も違う。鉋掛けの感じも違う。 木目に関しては、もしかして「杢目」というものじゃなかろうか。他に「板目」や「柾目」と言うものがある。竿縁天井板には「杢目」材…

養生も大事で立派な作業だから

もしかしたらもしかすると、お父さんは生まれ持っての左官の天才かもしれない。今まで左官とは縁遠い所に居たから知る由も無かっただけで、左官業界を背負って立てる人間かもしれない。 その検証。荒壁と中塗壁の中間工程、大斑直しを試験的に行ってみる。鏝…

伝統構法古民家の施工心意気基準

この家の左官職の腕前を許容する甘いお父さんなのに、探検さんや古民家先輩は厳しそうと言う。心外だ。 大工職探しをしている頃。大工職の一人親方のブログを見つける。 元々は建売大工、お父さん流に言うと建売組立作業員であり、それなりの稼ぎがあったと…

お母さんの施主施工

ところで、本工事においてのお母さんの活躍はどんなものなのか。 世の奥様方はキッチン等の水回りについて、自分の意向を強弱差はあれども主張されるというイメージだ。翻ってお母さん、ほぼ皆無。お母さんの間取り等で主張した事は、「玄関が広い」「浴室に…

木を刻む小学校女児

大引、と言うのか床梁と言うのか。大引きとしておこう。この刻んだ大引は、上方からストンと落とし入れる。これしか思いつかず。よって、大引を取り付ける為の雇い実、これを取り付ける為の穴を柱に刻む。まだまだ終わらない。 雇い実の柱側と大引側共に込栓…

傾斜土壁の撤去

土壁部分解体。さて、縦板を抜こうと切断したが、どうも上部の土壁が落ちてきそう。 この土壁、上部途中から傾斜になっている。壁側端となる柱と、上端となる梁が直交せずにずれている。構造上、どうこう問題は無いと思われる。土壁の斜め箇所は今まで天井懐…

板剥がし一つとっても・・・

探検さんにお願いした作業は、結局ほとんど物の移動。ただ、それ以外に施工らしい作業として、一部の既存床捨て板の剥がし作業をお願いした。取って付けたような作業だが、細かな事は気にせずに独りでも出来るものとして、お願い作業候補として一応挙げてい…

薪ストーブ発注:家屋内搬入ミッション

平成27年11月某日、探検さんご来訪。ご用事にて東京から西行、その行程を延長されてのお目見え。最大のミッションを出し惜しみせず、早々に決行。 ミッション内容は薪ストーブ本体の母屋内搬入。 駐車場保管のストーブを母屋まで持ってくるのは、耐荷重200kg…

最強の助っ人

母屋一階トイレ廻りの柱や鴨居の施工が佳境に来ていた頃。ある方から助っ人のお申し出を受ける。 この家の施主施工において親戚縁者友人知人、誰一人としてこのような申し出をしてくれた人間は皆無。着工前の興味本位の「古民家見学」、着工後の「ただの見学…

戦線離脱

施工者探しの途中で施主見積を作成し、この家の改修工事はほぼ施主施工となる事は確認していた。それ以前からも、こうなる見込みは立っていた。その過程を把握しているはずのおじいちゃん建築士は、本当にほぼ施主施工となるとは思っていなかったような言動…

実は身近に・・・

活動家の社長の会社の事務所敷地内には、古民家がある。いや、古民家の敷地内に事務所を設けたのだろう。昔々の生活の跡がそこらにある敷地内に、それらと少々そぐわない事務所棟が置かれていた。 突然の平日の来客に、事務所内におられた方々に少々慌ただし…

見積有料の姿勢

人脈について言えば、里山保全の会長が施工業者名を挙げてもらった事があった。ご自宅を改修してもらったそうだ。 その内容から悪い感じではない。また、その施工業者の社長ご自身が、社会的活動を多岐に渡ってされておられるようで、人格者なのかもしれない…

不甲斐ない社長、不甲斐ないお父さん

隠居間近社長が「息子が~」と言って消極的姿勢をアピールしつつも、常傭案を出してくれた事で全くやる気がないわけでもない、と希望的観測。常傭案自体も、無茶な案ではなくこの家の施工においては適していると判断できる。 そんな事から、常傭案に渋ってい…

常傭工事案

団塊世代の社長が来てくれた。お父さんのソーテーブルなどを見て驚いてくれていた。施主施工をするというお父さんの本気度は伝わったようで、具体的な話がいくつか出来た。 が、同席のおじいちゃん建築士は、相も変わらず全見積作成をして欲しい姿勢を露わに…

建築士が半分不在の施工業者探し

大工工事の施工者探しの後編。宙ぶらりんになっていたわけではなく、若き親方を見限ってからも諸々の事と並行して行っていた。 施主見積から本職限定施工が確認された。伝統構法に必ずしも精通していなくとも、真っ当な大工さんであれば良し。そのような仕切…

実物の職人さん

やって来てくれた方は、いかにも「左官職人」さん。風体もそう、名刺もそう、持ってきてくれた木製道具箱もそう。おじいちゃん建築士曰く、演出だそう。面白いなぁ。 現在の日本の住宅建設業界事情。土壁はおろか、左官仕事がどんどん排除、限定されてしまっ…

左官本職工事の行方

施主見積作成にて、単価がさっぱり見当を付けられなかったものに左官工事がある。ここは適当な金額を入れていたが、どうも甘かった。 若き一人親方に見積依頼をした際、この施主見積はとりあえず完成していたので、見積作成の労力低減の為にと見積依頼分の項…

開眼

曲がり階段に続いて、浴室を考えてみる。 おじいちゃん建築士は、相も変わらずユニットバスではなく在来浴室を奨めてくる。もう「希望」の域かな。薪ストーブもしかり、その後には井戸小屋屋根の屋上緑化、井戸の復活、ソーラーパネルによる電気のオフグリッ…

このご時世、無知さは罪

翌朝も雨ながら強くはないので対応する事にした。枡の詰まりが原因のはず。棒と撤去電線を持って行く。枡に手を突っ込んでも多少の落ち葉類が取れるだけで改善はしない。棒を突っ込んでも知れている。大屋根の雨が軒樋に流れ、集水器である枡から呼び樋、竪…

施主の熱い想いが歴史を紡ぐ

二社共、既存瓦を使うのは却って無駄だという姿勢。その時にこう思いました、お父さんは。 お父さんが以前の職の一つの職務として、図面一式から材料の拾い出しをしていた。それを上司に提出。するとその上司は、各項目に対して一定の掛け率を設定。その合計…

瓦屋根補修工事の見積額

お父さんは、瓦屋根の改修予算は100万円程度しか見ていない。他県業者氏のサイトでも、門屋に近い切妻屋根の参考価格を掲載していた。それが100万円ちょっと。雨漏りしている母屋の下屋は補修程度、不具合が多い門屋屋根は全葺き替えを目論んだ。さすがに予…

土葺瓦屋根施工業者探しの開始

大別の二つ目、瓦屋根への無知からくる畏怖、思考停止、意識の低さを痛感した事。施工業者との関わりも含めて述べたい。 土葺瓦屋根の優れた性能や機能から、雨漏り対応として葺き替えるのなら同工法と確定。施工者はどうか。土蔵の傾き補正工事と同じくあま…

土蔵の傾き補正工事検討

2階の解体を進めながら、土蔵の沈下補正を行う業者さんを呼んでいた。 ←よく見ると写真でも判る傾き 逃亡社長が逃亡する前の頃、おじいちゃん建築士含めて相談してみた。二人共、直下の土壌に薬液を注入して固めるのはどうか、と。その工法は、これ以上沈下…

施工者探し:本人も付き合う友人もイマイチなのでこちらからフッたような焦燥感と、難航具合を自己叱責して味わう鬱積感

さて、ようやく真打登場。左官の本職の方がようやく来てくれた。何か月も待ちに待っていた。さぁ、聞くぞ、聞くぞ、聞くぞぉ! 「臭くなるらしいですね。ど、どう臭いんですかね??」「いやぁ、分からないです」 …なんだよ、それっ!! 彼曰く、当たり前に…

施工者探し:大工職基準の変化、設備職からの収穫、設計職への嘆き

立て続けの失態で恐縮しきりのおじいちゃん建築士、第三候補がいると言う。これまた一人親方。しかし、一緒に仕事をした事が一応あるという程度の上、まだ若い。伝統構法の現場に入った事はないのではなかろうか。 しかし、大工職の伝統構法への知見は無くて…

施工者探し:意中の人からその気にさせられたのに即座フラれたような喪失感

逃亡社長は所詮はまだ一件目。今までの事を考えると、すんなり進まなくても仕方がない。おじいちゃん建築士もまだ候補がいると言う。引き続き施工者紹介を一応頼ってみる。 第二候補、熟練の一人親方。なんだぁ、ツテがあったんじゃないか。 一人親方の方が…

施工者探し:大して好きでもない相手に焦らされた上に、人を介してフラれたようなこの屈辱感

お父さん設計案が出来てから、逃亡社長が棟梁を連れてやって来た。「一応やるのだな」と一安心。 棟梁はあちこち見て廻った。2階床板であり1階天井になる板は、しゃくられていて板同士が連結されている。それに気が付かずめくってしまい無垢板を破壊してしま…

施工者探し:逃亡社長との攻防

「施主施工で高い精度を」と掲げてみても、実際にはなかなか思い通りには行かない。木やら土やら建材相手以上に思い通りに行かないのは、人間相手だ。何千年前の人もそう語っているようなのだから、それ以前も、そしてこれからも、これは世の常なんだろうな…

お父さん施工の品質と精度目標

この話の流れでまたまた延長戦。施主施工精度を何故「大工さん(の手元ぐらい)」を目標に置くのか。趣味でも好きでもない施工仕事なのに、高めの道具を買ったり、施工に時間をかけたりする事に疑問を抱くかもしれない。一番身近なお母さんが、いくら事前事…

「職人」のお父さん定義

施工者の話になったので、後々で書きやすいように「職人」についてのお父さん定義も述べておきたい。■「職人」の定義 「職人」とは、「自然物などの素材を読み取り」、それを「自己の技術で加工」して、「完成品に仕上げる」事が出来る人、とお父さんは捉え…

施主の心得:施主になれないのなら出ていきなさい

三つ目、これは残念なお知らせ。「それでも良い出会いはなかなか無い」だ。 どこかに分かりやすい例え話の記述があった。 見合った額を支払うので良い工事をして欲しい、と考えている施主がいる。安かろう悪かろうではない工事。とにかく値切ろうだなんて思…

施主の心得:怠けるな!

さて、ハウスメーカーや工務店等の施工の「プロ」を侮れ、と書き綴った。では、施主はどうしたら良いのか。それは至って簡単、「施主として怠けるな」と。これが、お父さんの言いたい事の二つ目だ。「カネを出すのはこちらだ」と胡坐をかいていてはいけない…

施主の心得:「プロフェッショナル」の定義

設計や計画の方向が定まってきた事で、このブログはそろそろ施工関連の話が主体になる。内容量は、お父さんの施主施工関連が主になっていくはずだ。もしかしたら、読み物としてはそちらの方が少しぐらいは面白いかもしれない。しかしこのブログは、この家を…

お父さんは基本的に素直

何故、このようなおじいちゃん建築士を見限らなかったのか、という話。 実は、この前段階から他の建築士をあたれないか最後まで足掻いていた。しかし、お父さんの計画に乗ってきてくれるような建築士はいなかった、という悲しくも簡単な話だ。 伝統構法家屋…

我が家の建築士

北側敷地や薪関連が落ち着き、現況図も描き上げ、ようやく改修案を考えるに至ってきた。 お父さんは、現況図は描いても改修案は書かないように意図的にしていた。というのも、施主が考えた案に設計者が引っ張られる恐れを憂いたからだ。それでも、「こういう…