家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

建材:土壁

土を漉す

「土を漉す」。なんじゃそりゃ。料理で食材を漉す工程は知っている。砂を篩にかけるという事は知っている。しかし、「土を漉す」だなんて。 平成の世で一体どれほどの人がするんだ。土壁を造る人だけだろうか。「一、二、三…」と数えられるぐらいしかおられ…

荒土の柔らかさ

左官職は、綺麗にだとか、平らにだとか、早くだとかの「塗り」が腕の見せ所、とお父さんは思っていた。しかし、それは素人でも見えるに過ぎない一面のようだ。同様に、もしかしたらそれ以上に技量が求められるのは、「材料調配合」らしい。一流ともなると、…

資材保管場所改良

梅雨によるストレスが三つ。一つは、先述の柱材や床貼石の濡れや結露。 もう一つは、荒土プールにかけているブルーシートに溜まる水への対応。 以前にも少し書いたが、解体物置小屋の梁3本を支持材として細長い木をこれに渡し、ブルーシートを覆いかぶせてい…

施工現場拡大

一先ず、この板の留め具を床下に潜って外していく。正式名称は不明だが、板裏を切り欠いて一方を引っかけて、もう一方は根太に釘打ちする金物。床下だけに、錆び付いて思うようには外せず悪戦苦闘。 どうせこの床板は外さないといけない。そんな事は分かって…

待ちに待った初の貨幣発掘

荒土確保が道半ば。これにケリをつけたい。もうすぐ夏本格化。それまでに不足分も荒土プールに投入して発酵させておきたいのだ。天井施工が終わって次はこれに着手。 ターゲットは、小便器スペースになる奥玄関の水屋の一部壁。容量的には丁度良さそう。 こ…

無農薬な楽園?

荒土の具合観察は、相変わらず続けていた。初春が過ぎて暖かさが定着してきた頃、荒土プールに飛来したり棲んでいそうな虫が増えてきた。 どこからやって来たのか、アメンボが複数匹。人間徒歩距離3分程度に田んぼがあるが、そこらから飛来してきたのかな。…

祝!荒壁土が臭くなる

荒壁土の確保には目途がついたものの、復活建材として昇華する目途がつかない日々が続いていた。 荒壁用の粘土に藁を混入させて、水に浸して寝かしておく。すると、藁が腐って臭くなる。 この知識のみで荒壁土づくりに挑んでいたお父さん。以前にも書いたが…

資材置場と荒壁土確保

「資材置場」の確保、これ大事。施工等の効率が変わってくる。本職施工だろうが施主施工だろうが同じ。 過去のマンション一室の施主施工では、途中から住みながら行った。建材や廃材、ゴミ等と家財道具が同じ空間。そこで寝起きし摂食。我ながらよくやるわと…

荒土の使用量算出

荒壁土確保の為には、本改修工事での荒壁土使用量の把握が必要と考えた。使う事で不足が分かり、その時点から土を寝かしても間に合わない。今の内に全ての使用量を把握して寝かしておきたい。 荒壁は、古い荒壁土と新しい荒壁土を混ぜて使う方が良いという記…

荒土プール造り

寝込んでしまったものの、やることは山積みで土砂は2階で堆積中。熱が下がり次第、既存荒壁調整、及び荒壁土回収再開。2階南北中央壁である既存土壁の新規通路1箇所と窓取合い2箇所は、2階室内解体時に解体済。 これらの荒壁土を土の寝床に運んでいくわけだ…

家づくりは土壁を寝かす事から

おっと、早期の理由を書いてなかった。以前にも書いた通り、壁土に混入する藁を発酵させる為に、事前に水に浸けておく為なのだ。 壁土の接着力は、主材料である粘土のそれだけでなく、混入される藁が分解する事で出てくるリグニンという成分によるものらしい…