家屋伝承

我が子たちに伝えておきたい、伝統構法の我が家のこと。

別記・補足・おまけ

左官鳥との根競べ

ところで、春真っ盛りのこの頃、今年もやって来た。ツバメが。糞害に憤慨した事により、転居時にあった巣は撤去済。これで来ないかも、という期待は大いに外れ。 巣を作り始めた時点で壊してやる事にした。人間が恐ろしそうなだけでなく、実際に危害を加える…

労多くして益少なし、かもしれない挑戦

土壁の呼吸力、またの名を吸放湿性について、これを神の如く崇め奉るような人達がいる。分からんでも無い、現代人だから。 この事については、それぞれの立場に依ったそれぞれの主張がある。左官建材の製造や販売業者は、ビニールクロスよりも漆喰や珪藻土が…

裸の施主施工者様

本道の方の電気工事は、我ながら何とも心許ない内容となった。 南側薄壁の厚さに比べてPF管が太くて一部使えない。よって、その間は細い塩ビ管を使う事にした。この固定がまたもやビス挟み留め。手で軽く動かそうとしても大丈夫そうだが、電線交換時に電線を…

なってみないと解らない。

修繕程度や一年程度の短期ならまだしも、長期の素人施主施工では継続力が課題になる。これはお父さんぐらいなのかもしれないが、予想外だったと思う事度々。まぁ、こんな事を事前に考えておけるぐらいの立派な大人じゃなかったわけで。せいぜい数ヶ月先の施…

長期施主施工は勧めない

とここまで書いてようやく思い出した、もう一つの「き」。それは「動機」だわ。 ちょっとした修繕から大規模改修、新築工事や再生工事。建築物に手を入れたり新たに設ける事を考えた場合、一般的にはそれらを手掛ける本職に依頼する事を真っ先に思い浮かぶ。…

お金は必須、の思い込み?

五つの「き」と書きながら四つしかない。一つ忘れたのよねぇ。忘れるぐらいだから大した話じゃないんだろうなぁ。もしかして、その忘れた「き」は「金銭」とか思っただろうか。 これは施主施工に必須かと言われればそりゃそうだ。材料買いにガソリン代はいる…

五つの「き」

唐突ながら語り事を書く。 施主施工二件目とカウントしながらも、一件目はこの家の施工の前では霞む程度の代物。そして二件目のこの家は未だ途中。素人施主施工者の頂点に立つには程遠い。頂点とは何かは分からんが、そんな道半ばのお父さんながら施主施工に…

他言無用

梁束梁貫板材加工と平行して行っていたのが、当該施工場所の美装作業。要は清掃。 今までや今回の土壁削りの施工等で見事に砂埃が堆積。中塗仕上施工による中塗土が接する木部は、先行して綺麗にしておかないと後に非常に面倒になる。なので、そこそこ面倒な…

吐かれた唾を吐き返す

手間と費用。リビングダイニングの壁仕上材を施工面と予算面から選んだが、ついでに他の居室も含めてその他の面についても説明しておこう。 土壁中塗仕上げの梁上小壁は、元々は繊維壁を含めると、リビングダイニング以外には大玄関と奥玄関と南側の縁側、そ…

平成28年のお母さん

一番変化していないお父さん自身は除くとして、二番目に変化していない一番身近な家族のお母さん。 と言っても、お母さんそのものは変化していないが、お母さんの廻りは大きく変化して行っている。日本の産業界において最後の楽園と思われていたお母さんが働…

平成28年の叔父さん叔母さん家族

家族ではなく親戚の事だが、平成28年の大きな事柄としては姻族ではなく血族の甥誕生だ。二人にとっては父方の初めての従弟だな。 急に話が変わるが、有名な漫才師の影響でなのか、尼崎は日本有数のガラの悪い地域として全国的に知れ渡っていそうな気がする。…

平成28年のきょうことりょうすけ

さてさて、チムニー施工を終えたのは平成28年の終わり頃。この一年前に行った作業は炉床に当たる箇所の束石設置。一年の時間を要して薪ストーブ関連施工の地面から屋根上に。見渡せば、所々の変化はあるものの一体この施主施工はいつ終えるかさっぱり分から…

さてここで、自分の話をさせてもらう。きょうこやりょうすけは承知している内容かもしれない。なので、これはまたもや二人以降の代向け話であり、またもや一人称はおじいちゃん。 以前にも触れたが、探検さんのおじいちゃん評は多分、細かい、神経質、厳しい…

情報化社会での価格

屋内に雨が降る様な事態になったのは、ひとえに雑な雨養生が故。では、何故雑にしたかと言うと、チムニーの雨仕舞施工がもっと短期に終わると読んでいたから。その為に倒木処理作業の予定も入れてしまった、屋根に穴が開いたままなのに。何の工期を読み違え…

薪は有るけどストーブ有らず。

キッチン天板が中途半端な状態となり、精根尽きた事から今までの禁欲的施工生活にストレスを感じ出す。引っ越してから間もなく始めた家屋の既存状態の確認から始まり、ずっと頭には本施工の事がある。家族で出掛ける事も碌に無い。赤いスポーツカーは埃が被…

百年後に換気扇は有るのか否か、それが問題だ

唐突だけども、これを書いているのは平成28年、西暦だと2016年。なので、百年前だと大正5年で1916年。第一次世界大戦中の頃だ。現代からすると大昔の感がある。当時の人からしても現代は驚く事が多くなかろうか。科学技術も然り、庶民の風俗も然り。 他方で…

よだんだよ

壁も床も完成していない工程にて、何故に接ぎ板作りという木工的作業をしているか。りょうすけは無理だと思うが、きょうこなら覚えているかもしれない。忘れていても推察出来るかもな。答えは、キッチン架台製作の為だ。この頃のキッチン天板は簡易足にて宙…

通信昔話

ヘラと刷毛、その他含めて道具は揃った。後は材料である漆があれば、とはいかない。肝心な「塗り方」という知識が必要だわさ。 ここで昔話。インターネットや携帯電話という物が本格的に普及し始めたのは、大体平成7年頃からだろうかね。1995年だな。 ちなみ…

苦手な塗装、不信な教師

これまた時が遡り、古民家先輩邸での床摺漆施工時の事であり、今以上に漆について不見識の頃。 彼により指示された同施工方法で使用された摺漆道具は、漆防護具以外だと二つあった。一つは漆拭き取り材であるケーク紙という物。その名の通り、紙。綿布よりも…

漆の需給と国防

さて、漆とは何ぞや。以前にキッチン天板選定時の内容で触れた以外で、お父さんなりに学んだ事をかいつまんで書いてみよう。 漆の用途と言えば食器や盆等の台所にありそうな用品や、木製小物や家具等の工芸品塗料として思い浮かぶのではないか。以前に書いた…

現代の恩恵

結果的に自然素材っぽい建材を使う事になったお父さんは、それら建材について顕微鏡レベルの内容から勉強する事が度々ある。そこでよく思うのは、先人の知恵とはよくもまぁこれほどの物なのか、というような事。ただ、そういう想いが強すぎると、自然素材原…

「自然素材」って何?

そして、もう一つは「自然素材」だ。これについても、考えてしまうと悩んでしまう。何が何をもってして自然の素材なのだろうか。 石油製品であっても、地球にある物から作られたのだから「自然素材」だ。屁理屈に聞こえるだろうか。では、これを否定してみる…

「古民家」って何?

一人称を「お父さん」に戻してそろそろ次の施工の事を書こう、と思っていた。 しかし、寄り道をする。時間差があって現時点で行っている作業は、後述するがとても単調単純だったり流れ作業だったりする。こういう作業をしているとあれこれ考えてしまう事が生…

「出来なければ言って」

おじいちゃんが機械いじりやメダカとツバメとスズメと戯れていたのは、何もサボっていたからではない。先にも書いた通り、キッチンの設計と施工停止が全体の施工を止めていたからなのだ。ここを止めたまま他を進めると全てが中途半端になる。何より、後述す…

施主施工者の資質

お茶目とはとても思う事が出来ない、このおばあちゃんの理不尽な施主施工の非主体性によってとうとう実害が出てきた。キッチンの設計と施工の停止だ。 キッチンはどんなものが良いか、これはおばあちゃんが考えて欲しいとおじいちゃんは伝えていた。おばあち…

自分は良いけど他者は駄目

しかし、しかしだ。おじいちゃんは許容できない事がある。それは理不尽さだ。 他者の行いや言動等にはおじいちゃん以上の厳しい物差しを持っている。これ自体をおじいちゃんは悪い事だと思っていない。でも、おばあちゃんは自身には甘いとなると話が違ってく…

長短表裏一体

おばあちゃんと直接会えた子孫の君達は、おばあちゃんの事をどう思うだろう。きっと良いおばあちゃんという印象を持っているのではなかろうか。それ故に、おじいちゃんは何をボヤいてたのだろうかとも思うかもしれない。孫からするとそれで良いと思う。そし…

施主施工のもう一人の主役

さて、今回はおばあちゃんの事を書いてみようと思う。今までおばあちゃんの事に触れている内容と言えば、おじいちゃんがボヤいているものばかり。これを具体的な事例としてじっくり書いてみる。おじいちゃん自身と同じく人間臭い所を取り上げて、おばあちゃ…

二世代の向こう

ところで、この手記での一人称は「お父さん」。家屋を「引き継がせる」初代はお父さんの代だが、「引き継ぐ」初代はきょうこかりょうすけかだ。この家屋と土地が一族の資産となるのか重荷になるのかは、まずはお父さんの代と二人の代に掛かっていると思って…

家畜と野生動物対応

時は初夏。更に気になっている事。我が家の家畜、メダカとエビだ。鑑賞用ではなくボウフラ駆除の為の家畜としてのメダカ。その補助役としてエビ。 よって、機械で酸素を送ったり薬等で水を浄化したり等は行わない。購入したのは餌と水草、そして水道局からの…

家屋伝承:長寿命資産は営みを支えてくれる

自分の事も子の事も、その他も色々将来分からない。家屋を引き継いだ子供が会社員になるのか、叔父さんのような目標を掲げるのか。いずれにしても、現物としてか金銭としてかは関わらず、誰でも苦が少なく良質な住居の確保が長く出来る可能性がある。 言い換…

家屋伝承:世代間格差の緩衝材

家屋を守るだけならば、住み続けると言う他人様に売却して使ってもらう事も良し。しかし、売却せずに保有し続けろとも言うのは、賃貸出し使用、自己使用いずれであっても、その所有世代には経済的な恩恵が得られるからだ。ここが重要であり、それに耐えうる…

家屋伝承:住まい続ける、管理し続ける

さて、家屋伝承と言いながら、何故に他人様へ貸す話ばかりをしているのか。家屋を長く守る為には、自身か他者かを問わず、住まい続けて管理し続ける事が必須だからだ。 叔父さんのように租税回避の為に海外を浮遊、とはならずとも、この地に住み続けない事は…

家屋伝承:この家の賃貸力

平成時代、大卒新入社員の初任給は20万円強程度。手取りだと16~7万円程度だろうか。そんなご時世、この家を賃貸出しすると賃料は15万円/月は有り得る、とお父さんは見ている。施主施工をする事で愛着が湧いての視野狭窄、希望的観測で夢物語の戯言。そう思…

家屋伝承:再び

この手記についての事を改めて書いたが、最も伝えておきたい事は「家屋伝承」について。定規の事とかはオマケだ。 先日、お父さんの弟、きょうことりょうすけにとっては叔父さんと話す機会があった時の事。叔母さんが待望の妊娠。二人にとっては従弟だな。お…

一年が経って:指摘に沿って書いてみる

そう宣言はしつつ、公開しておきながら極僅かながら読者の方を無視と言うのは少々気が引けてはいる。公開する事が継続の一助にもなってるし、この手記で少しでも役立てばやはり喜ばしい。 指摘して下さった方にはブログ姿勢の転換になりそうだから、と丁重に…

一年が経って:文才の無さ

この手記をWebLog、所謂ブログ形式にて書き始めて一年になった。意外によく続けているもんだ。土壁乾燥待ち状態なので施工から離れ、ここらでこの手記について書きたいと思う。 続けられている要因の一つは、この日記的な形式で書いているからかと思う。一方…

一年が経って:不親切宣言

さて、この手記は原則として、子孫達が家について悩んだり困ったりするかもしれないと思う事への助言や参考、中には指導のつもりで書いている。 具体的に言うと、「家の取得指南」「この家の設計図書代用書」「施主施工をする場合の建材説明書や人工数参考値…

法治国家の国民の自覚

一応書いておくが、お父さんは法令を無視したりするつもりは無い。おかしな法令と行き過ぎた法令遵守、そのくせ運用面にて行政等が違反していたりする事に異を唱えるだけで、法治国家の国民としての自覚ぐらいは持っている。 もし二人が普通の会社員とかにな…

法令遵守の世の中で

詰まらない話を一席。 平成になって早二十数年。いつ頃からか、「法令遵守」「コンプライアンス」という言葉が席巻し定着するようになった。マスメディアで働いておられる、高学歴だけどその職責に反した視野狭窄さと馬鹿という、一部か大多数かの方々のお仕…

郷土史的な話

工事とは関係ない話。 年末恒例、氏神である地域の神社のお札が我が家に配られる。配られる、と言っても有料。引っ越しした年の末、氏子のお役の方がどうかと来られた。対応したお母さんがよく分からないままお札を受け取ってお金を払った。多くの現代日本人…

人生初の施主施工

探検さんとの作業は主に資材等の搬入。探検さんに肉体労働をしてもらっているからなぁ、と中断していた鉋再生作業を再開。これに数日費やす。そんなこんなで、久しぶりの施工を再開。ターゲットは薪ストーブ設置場所となる炉台と炉壁の造作準備作業。 煙突部…

メダカが学校

季節は完全に秋。しかし、今年は蚊の襲来が多い。 かれこれ数にして十羽の野鳥が飛来するぐらいなのだから、蚊などは数え切れない程。一匹二匹、という時もあれば大挙してやって来る時もある。キッチン新設壁の開口部は建具無し。玄関はずっと開けたまま。当…

不買運動中での一千万円の買い物

平成生まれの二人は知らないだろうから、昭和生まれのお父さんからちょいと説明しておこう。 大東亜戦前からそして戦後しばらくは、国産より舶来品が崇められていた。「舶来品」とは船で来る品。要は外国、特に欧米製品を指す。お父さんがそれなりの年齢にな…

先祖が行う「後入れホゾ留め」解説

さて、「後入れホゾ留め」の説明をしておこう。これも例のごとく解体を前提にした加工なのだ。 雇ってきた平板はカシ材。これを、敷居材の切り欠いた面からスライドさせて、グイっと柱ホゾ穴部に差し込む。玄翁等で叩き込めない箇所であり、取り外しも出来る…

柱を建てながら抱く独り善がり

解体材を、丸鋸と鉋と鋸と鑿と新設の柱へと加工していく。既存敷居も撤去し、柱受け材用のホゾ穴と外壁板の嵌め溝をトリマーで掘る。柱先の刻みは見上げ作業。目まいが起こらないような頭の角度を探りながら何とか完遂。これで準備は整った。 寸法をこれまた…

人生半分折り返し年代

暑い二階から降りてきたものの、調子がよろしくない。夏バテか、と思ったりしたがどうなのか。去年は炎天下にも関わらず、竹製薪棚の為に穴掘りしたりバーナーを振り回していた。暑さに弱いお父さんと言えども、これまでも、その時も夏バテは無縁。 そもそも…

ツバメの処遇

←門屋ツバメ ツバメがこの家にはよくやってくる。何羽もやってくる。門屋通路部に巣跡が二つあり、そこに入ってみては出ていくを繰り返す。だけど居つかない。 施主施工を開始してからは、時によっては母屋二階の窓を開けたままにする。すると、二階が騒がし…

驚異! フケ症が水だけで治る

お父さんは長年フケ症だった。十代の時にはフケが出るようになっていた。当時は特に気にせずに済む程度だったが、年齢と共に気になってきた。三十代になった頃からはちょっと困る程度に。 しっかり洗髪しても風呂上りに、何なら濡れた頭を拭く事でフケが落ち…

先輩からのお土産

長野での荒壁作業参加では、いくつか土産を貰う事が出来た。荒壁土についてや塗り作業経験は先述通り。それ以外にも複数ある。恩返し的に手伝いに行ったのに、その費用負担と労力以上の収穫を頂いた。これは、機会があれば折に触れて書くことになるかと思う…